2009-01-01から1年間の記事一覧

security

安全という言葉。『ビジネス倫理の論じ方』で改めて取り上げたわけだが、昨今の人間の安全保障を含め、「左派」からは胡散臭い眼で見られがちな概念ではある(自由を制限して、監視社会化を促進させるとか、もろもろ)。しかし上の本では明示的に語らなかっ…

選挙

いまさらの感もあるけれども、先日の都議選。少しは世間の関心も集め、投票率も少し上がったようだ。近所の小学校に投票へ行くと、車で来ている人を見かける。たいてい中に乗っているのは「亭主」で、「奥さん」が投票に行っているらしい。車の中で、暑いな…

日本酒

味の決め手はもろもろある日本酒。今日、久しぶりに「くどき上手」以外のお酒を飲む。なにか水っぽい。基本的に日本酒は原酒以外、戦前から水で薄められている。その水っぽさだろうか。悪くはないのだが、何か、こうガツンとしてものを感じない。飲むことが…

太刀魚とカマス

梅雨に入り、蒸し暑い日が続く時期は、魚がやや少なくなるものの、白身でおいしいものが結構ある。ここで2回続いて書いた岩牡蠣はむろん旬なので、たいへんおいしいが、開くのに少々難儀するのと、運搬がなかなか厄介である。「殻」の部分が重いので、日ご…

牡蠣

さて、牡蠣ネタが2回続けてになってしまったが、今旬を迎えている牡蠣。元来はいまいち好きではないのだけれども、前回の富山産の牡蠣で牡蠣に目覚めてしまった。改めて取り寄せてみると、今度は秋田産の中振りのもの。富山産は大ぶりのものだったから、味…

久しぶりに驚きの味

久しぶりに驚きの味に遭遇。見ての通り、殻つきのカキを買って食してみた。殻を開けるのに一苦労したが、レモンを絞って、口に運ぶと、海のミルクというのが実感として伝わった逸品。生命が溢れる食感というのだろうか、口に含むと、舌の先から両側にかけて…

大桃豆腐

池袋から北西に少し歩いたところにある大桃豆腐。最近、美味しい豆腐が食べたいなと思うと、だいたいここのを食べる。問題は、家から少し遠い点だろうか。池袋駅の東側にあるといいのだが、西側で、しかも結構歩くのである。ただお値段はその辺のお豆腐屋と…

プライドと偏見

オースティンの有名な小説だが、『高慢と偏見』とするか『自負と偏見』とするか、意見の対立があるので、キーラ・ナイトレイ主演の映画では『プライドと偏見』にしたのだろうか(しかしこの女優さん、あまり小説のイメージと合致しないように思える。単に好…

スーパーくどき

飲み物ネタが続くが、「スーパーくどき上手 純米大吟醸 改良信交30」を初めて味わう。実はくどきの中でも、播州愛山以外はいまひとつという印象があったので、昨年は敬遠したままだった。今年は、知人からいい出来だとのことだったので、飲んでみたところ、…

ビール

今年は、まずギネス・ビールが誕生して250周年。9月24日は記念日のようだ。普段はあまりギネスを飲まないが、たまに飲むと美味しく感じる。昨年だったか、一昨年だったか、立ち寄ったことがある日比谷でのオクトーバーフェストは、今年はもう終わって…

ここまで、ひどいとは。。。

産経新聞はひどいなぁと思っていたが、こちらのブログで知ったところでは、これほどひどかったとは。。。例えば、京都の高校生らが国連児童の権利委員会で「制服導入は意見表明権を定めた条約に違反する」と訴え、海外委員から「制服もない国の子供に比べて…

久々の食べ物ネタ

夜、雪谷大塚の「たつろう寿司」で夕食。もちろん自腹ではない。もろもろお寿司を戴いてから、ウニ4種の食べ比べ。今回は、以下のラインナップ。1.八戸 バフンウニ 2.オホーツク枝幸 蝦夷バフンウニ 3.礼文島 北むらさきウニ 4.壱岐 あかウニさて、…

動物の福祉と畜産

「大学は美味しい!!+学市学座」の6月16日には、「安心な食卓は健全な飼い方から-アニマルウェルフェア畜産を考える-」(東北大学 大学院農学研究科・教授・佐藤 衆介)というものが開かれる。「心身ともに健康な家畜からの乳・肉・卵は、安心な食卓の基本…

久々の学会

本日は、青山学院で開かれていた政治思想学会へ。経済学史学会が5月開催になってからは、1度参加したものの、それ以外は同日開催がほとんどだったので、政治思想学会は本当に久しぶり。午前中は「国際社会とマイノリティ」。コスモポリタニズムを称揚する…

久々の徹夜

某会議のためのレジュメというか原稿を、あと2時間ほどで仕上げないといけないところ、まだまだ先が見えない状態。しかし、ともかくも、この辺りで、一旦、形にしないといけない。さて政府、マスメディアは新型インフルエンザを煽動している観すらあるが、…

裁くな

「『人裁けない…』悩む宗教団体」もうすぐ始まる裁判員制度を前にして、この間、とくに各宗教団体では、その参加の是非をめぐって、議論がなされてきた。信条なり理念とが現実と葛藤を起こすのは、人の生き死にに関わる場合によく生じることだろう。キリスト…

文京区の対応

新型インフルで協定 文京区と区商店街 連合会、きょう締結だそうである。感染の疑いがある人に対し、知事は外出を控えるなどの協力を依頼できる。協定はこうした協力者のため、商店などに食料品や日用品を調達、配達してもらう内容。協力者から注文を受けた…

感染拡大

世界的に感染が拡大する新型インフルエンザ。今回のものは、弱毒性とのことだが、感染目的パーティーやめて 新型インフルで米当局という現象も起きていたとは知らなかった。米国では、新型インフルエンザの感染確認が10日までに2500人を超えたが、大部…

イギリス料理はなぜまずくなったか

これは『西洋史の新地平』に載っている小野塚先生の論文タイトル。イギリス料理がまずいことについての俗説がまず挙げられ、イギリスの国民性、気候風土仮説、ワインが生産できないからまずい説、ピューリタン仮説など、いろいろあるわけですが、いずれも根…

世界フェアトレード・デー2009

世界フェアトレード・デー2009へ行こうか行くまいか迷っていたが、来週末の報告準備があるので、残念ながら行かないことに。2009も、Fair Trade+Ecologyというテーマ。フェアトレードはEcologyという観点からよいものではある。ただ現今の経済システムと環境…

H1N1

豚インフルエンザが世界的に流行している。その様子はこちらで確認できる(罹患者数が表示されるのに少し時間がかかる)。死者はメキシコとアメリカなどで出ているが、今回のインフルエンザそのものは、他の種類のものと大して変わりはないように思われる(…

ドキュメンタリー映画

『おいしいコーヒーの真実』や『女工哀歌』、『モンドヴィーノ』といった良質の映画を見ると、こうしたドキュメンタリー映画で、日本を題材にしたものは案外少ないなと思う。「「攻めの農業」実習生に依存―在日華人第4部・列島街村」という記事でも触れられ…

赤なす

本来は夏の野菜だと思われるが、最近食べた中で、ヒットだった野菜。なすの中でも、赤ナスはとくに火を入れると、トロトロになるので、たいへん美味。こちらのサイトを見ると、チーズを乗せて焼くとよいらしい。今度試してみよう。

豚インフルエンザ

とうとうフェーズ5となった。グローバル化の影響を受けて、世界の片隅で起こったことが瞬時に全世界的に波及してしまう。各国で対応が迫られているわけだが、エジプトで豚を35万頭を処分してしまうらしい。仮にも生命あるものを「処分」と表現するのもど…

現代の囲い込み

17世紀の羊毛生産を目的にした囲い込みと異なり、18世紀の囲い込みは、農業生産のためのものだった。この囲い込みによって、膨大な数の人々が土地を追われ、都市になだれ込んだ。とくに共同地を不法に占拠していた人々が追われる様は、現代日本で、公共…

保守

先日、献本いただいた『イギリス保守主義の政治経済学』の合評会があったので、駒場へ。保守主義を、何らかの価値を保守する「態度」として捉えたもので、時間的空間的政治的意味合いを脱色する形での定義が興味深かった。丸山が昔、保守主義は価値を積極的…

出羽の守

イギリスでは云々、アメリカでは云々とのたまう方は以前は多かった。最近では、ずいぶん少なくなったのではないかと思うが、以下の文面を見て、やはり首を傾げたくなる。 欧米文化ではシャツは下着です。下着丸出しで商談をしているなんてちょっと恥ずかしい…

ミサイル、ロケット

各所で話題になっているが、日本では北朝鮮がすることは「ミサイル」、韓国がすることは「ロケット」と表現する。今回のものをミサイルと表現しているのは、日本くらいのもので、その根拠も薄弱だ。ただ軍事専門家と称する、普段何をやっているかよくわから…

脱力…

「カルデロンさん両親 午後帰国へ」だそうである。偽造パスポートによる入国は確かに問題である。しかし、その一方で、以下のような動きも問題だろう。「4月11日、在日特権を許さない市民の会主催で外国人犯罪者の即時国外退去、犯罪擁護を続ける反社会的…

映画

いまさらながら『Fast Food Nation』のDVDを観る。ファーストフード産業にまつわる食の安全、自然や社会の環境破壊、不法移民労働、大企業の利益優先主義などの問題に光を当てたものだが、いまひとつ論点が絞り切れていない。それは一つには、当のファー…