2009-01-01から1年間の記事一覧

ルカ福音書

昨晩はイヴということで、久しぶりに新約聖書を手に取る。イエス誕生の感動的な場面は、なんと言っても、ルカである。田川訳はまだルカが出ていないので、仕方が無く新共同訳で。冒頭、この福音書が「テオフィロ」宛てだということを知って驚く。よく考えた…

竹鶴21年

先日、新宿のBees Westに久々に立ち寄り、これまた久々にウィスキーを戴く。日本のウィスキーでは初となる最優秀賞をとったもので、その記憶が新しいお酒。深い味わいと香りには、なるほどと思わされる。ほんの少しの水をブレンドすると、さらに鮮やかに香り…

現代経済思想研究会

関わっている研究会のお知らせ。 - 現代経済思想研究会(第4回)のご案内・下記の要領で第4回研究会を開催いたします。 ・終了後、懇親会も開催いたします。ぜひご予定にお組み入れ いただけますと幸いです。●日時:2009年12月26日(土曜),午後2時より ●会場:…

出欠

後期の講義は出欠の類を一切とらなくした。すると、見事なほどに出席者は激減。もちろん講義外でしっかり勉強していればぜんぜん問題ないので、いいわけだが、どこか寂しい感じがする。もちろん自分のプレゼンテーションを見直す強い動機になることはなる。…

坂本龍一

小学生のときにYMOの音楽に接して、最初にぐいぐいと魅了されたのは、坂本龍一氏の作曲した曲だったように記憶している。もちろん細野晴臣氏や高橋幸宏氏の曲もよかったのだが、何かこう、沖縄の音楽などをベースにしたあの異様に複雑なリズムや和音が気に入…

マウス

今日はずいぶんと風が強い。寒さもひとしおだ。寒い室内で一番困るのは、マウス操作である。身体はいろいろ暖めることができるが、机そのものは冷たい。マウスを触るとどうしても机にも触ってしまうから、手がだんだんと凍えてくる。室内そのものを暖めれば…

Berliner Philharmoniker Digital Concert Hall

原稿執筆で、単に書式をあわせるとか、もろもろの作業をしながら、Berliner Philharmoniker Digital Concert Hallを開く。本当は12月12日のティーレマン氏のブラームスの合唱曲を聞きたかったのだが、まだ編集中とのことで、見れない。それではと、少し…

原稿

なかなか終わらず。。。本当は先週末に終わっているはずが。。。今日も夜になってから、1行書くのに、何時間もかけてしまう。論文を書いているときは、新たに本を読んだりしていてはいけないと思いつつも、しかし再確認と思って読んでいると、瞬く間に時間が…

William Hazlitt

久々の更新。原稿を書いている際に、ちょっと調べる必要があったので、いくつかのサイトを見てみる。こちらのサイトで、彼がJ.プリーストリーが創設したユニテリアンの大学に行っていたことを知る。ロマン派の詩人との交流をはじめ、彼の本格的な研究はあ…

カラスミ

先日S氏に撮影してもらったカラスミ。思ったよりも、いい具合に完成。しかしこの時期にはぼらの卵の値段が暴落というか、9月や10月あたりでは、暴騰していることを知る。来年からは少々小粒であっても、少し時期をはずして買った方がよさそうだ。さて、…

De Morbis Artificum Diatriba

18世紀初頭に出版されたラマツィーニの『働く人の病』。職業と健康との関係を論じた書物である。この中に、「学者の病気」という文章がある。これがなかなかに興味深い。名誉や尊厳、金銭的な報酬がなければ、誰も学問などしないだろうという当時のアカデ…

つぶやき

少し前のカラスミの画像。現在も、おそらく、順調に天日干し中。もろもろ仕事が立て込んでいる中、『未来の食卓』は観れそうにないなと思って、HPをチェックすると、どうやら、11月一杯は上映しているようだ。しかし11月下旬も締め切りがあるから、果たし…

カラスミ

久々に食べ物ネタ。「江戸時代から天下の三珍は越前のウニ、尾張のコノワタ、肥前野母のカラスミということになって」いる(越前のウニは食したことがありませんな)。さて、今年は初のカラスミ作りに挑戦。魚卵ならば、何でもよいらしいけれども、基本から…

Paris

朝から晩まで仕事をしているものの、なかなか進まず。。。ちょっと現実逃避気味に今夏の画像の整理をしつつ、アップを。まずこの写真は、9月11日のPromsで撮影したもの。5年ぶりのProms。当夜はメータの指揮でウィーンフィルがブラームスの4番を振るというも…

曽爾高原

「秋風にススキそよそよ 奈良・曽爾高原」だそうである。奈良、明日香村の手前、桜井から三重方面に山を少し入ったところにある。なんというか、10年ほど前に訪れた際は妙な観光地化もされていなくて、よいところだなぁと思ったものだが、昨今は奈良も観光地…

世界五大湿地 順天湾

今夏韓国に旧友を訪ねた。ソウルを経由して麗水(ヨス)空港に降り立つと、昔の空港の建物の隣に新しい建物が建っていて、ずいぶんと印象が違う。スーツケースを受け取り、出口に出ると、ちょうど出迎えに来てくれた友人も着いたところだった。いったん、彼…

聖書からの引用

某原稿のために、申命記8.3からの引用をしようと思い、当該箇所をそのまま引用している『マタイ』の当該部分につけられた田川氏の脚注を見て驚く。以前、引用した際には、旧約なので、新共同訳でよいかと思い、そこからそのまま引用したのだが、田川氏に…

トイレ事情

某インド関連の翻訳に関わっているので、最近、インドの事情を調べることが多くなった。今日、出てきたのは、the cleaning of latrines。トイレの掃除と訳したいところだが、インドのトイレ、しかも、100年前のものをはじめ、現代のものがいったいどんな…

ビジネス倫理の論じ方

出版社の編集の方からのお知らせでは、10月にジュンク堂全国9店舗(札幌・池袋・新宿・藤沢・京都・大阪・三宮・広島・福岡の各店)で開催される「偽装のメカニズム」フェアの推薦図書で、『ビジネス倫理の論じ方』が選ばれたらしい。しかし、結構、目立…

久しぶりの更新

ちょうど一ヶ月経ってしまった。韓国、イギリス、フランスへ行ったりと、いろいろあった一ヶ月だったけれども、日本に帰ってきて、祝島のニュースを見て、恥ずかしながら、ようやく事態の深刻さを悟る。瀬戸内海の島、祝島は交通の要衝でもあり、万葉の時代…

あれから20年。。。

「東独住民に翼」と独首相が謝意 ハンガリーで集団脱出20年式典ベルリンの壁崩壊に隠れて、あまり知られていないピクニック事件。1989年8月にハンガリーのショプロン(二次大戦後に選挙でハンガリー領に)で起きた、東から西への越境。関連で興味深いのが…

いただきもの

ハイエク『思想史論集』(春秋社)Tさんから戴く。翻訳はたいへんな作業だが、ミルやヒュームについて、興味深いエッセーが含まれていて、面白そう。平井俊顕編『市場社会論のケンブリッジ的展開』(日本経済評論社)Sさんから戴く。ケンブリッジ学派を中…

リズム

昨晩は、お誘いいただいて、東京文化会館の小澤真智子ヴァイオリンリサイタルへ、久しぶりのコンサート。ちょうど8月6日ということもあり、祈りと情熱がテーマの演奏会(会場へ向かう途中、知り合い2人を偶然見かける)。ヴァイオリニストの小津さんは何…

報道

立て続けに芸能人の「不祥事」が報道されている。何か意図でもあるのかと勘ぐりたくなるほどの報道振りで、ワイドショー的な低次元のことばかりがメディアを賑わしている。そこで、田母神氏の広島での講演である。始まる前に君が代を歌い、被爆しないために…

純正律と優雅さ

ヴェーバーの未完の草稿に『音楽社会学』がある。これは安藤英治氏らの翻訳で読むことができるが、西欧近代の文化圏の一大問題としてヴェーバーが捉える合理化という視角から、西欧で生まれた合理的な和声音楽を分析したものである。そこには、それほど独自…

戦争の記憶

少し前までは、蝉の声がうるさいほどに聞こえてくると、それとは裏腹に、先の戦争の雰囲気が、体験者でないにもかかわらず「感じられた」。それは眼前の世界が妙に静まり返っているような、不思議な感覚だった。それが戦後の教育なり、歴史認識のあり方に大…

自転車、エコ

自転車乗って携帯禁止 県内きょうから施行 だそうである。歩行中の携帯でさえ危ないのに、何をいまさらと思うが、全国的にも実施している自治体は少ない。そもそも、日本では自転車は「車」ではないという認識があまりに強すぎる。左側通行もなんのその、「…

お醤油

ヤマサが8月末に発売する容器が面白い。 開封後、何度注いでも空気が入ることなく使え、70日間鮮度を保つ、世界初(*)の新容器を採用した『ヤマサ 鮮度の一滴 特選しょうゆ 500mlパウチ』 を2009年8月24日(月)より、新発売だそうだ。品質劣化しないのは嬉…

ものの大きさ

もろもろ抱えている仕事がある中、以前、購入した靴は2つとも、履くと腰痛になるという次第ながら、だましだましやってきたわけだが、さすがにこれではまずいということで、池袋に買いに。まさか、靴で腰痛になるなどとは思っていなかったので、今回は、昔…

おいしさ

料理がおいしいかおいしくないかは、主観的なものである。これは大前提だろう。その上で、食材に固有のおいしさがあるのも事実だ。むろん、おいしさそれ自体は、モノには存在しない。あくまで人間の側で、おいしいと感じるだけ。しかし、こちらは、より客観…