2008-04-01から1ヶ月間の記事一覧

茶碗と茶垸 

昨日は近くの某会で茶碗講義を伺う。おそらくお茶人には或る程度知られていることだろうけれども、お稽古をしていない身にとっては、眼から鱗の話が多かった。ところで、以前にも書いたように思うが、「お茶人」という表現にはどうも違和感を覚える。趣味人…

Security

昨日の研究会はセキュリティーの変容をめぐって。プログラムはこちら。村上先生の古代ギリシャから現代までを通覧して、客観的な安全と主観的な安心の区別、最後に、preventive-precautionaryという2種の原理の区別をした上で、後者を「転ばぬ先の杖原理」…

『リベラルな多文化主義』

研究会の絡みで、有り難く拝受。「第1部 リベラリズム・多文化主義論争の修正」「第2部 リベラルな多文化主義の論理」の2部構成。5月9日の合評会が楽しみだけれども、その頃は12日の締め切りに追われている気が。あ、しかも9日は陶秋氏の個展の準備日…

お水

急に暖かくなると変わるものと言えば、というか、夜に歯を磨いていて、お水を口に含んだ途端、驚く。なんというか、絵の具のような味だ。洗面所のお水はさすがに浄水器を置いていないので(シャワーは浄水だけれども)、水質の劣化がストレートに分かる。こ…

雨。。。

最近雨の日が多いような。。。BGMはDATのテープにあったベートーヴェンの5番。ところが、ケースには誰の指揮でどこの演奏家かが記されていない。少し遅めのテンポで、少しもやっとしたこの感じは90年代以前の演奏だろう。。。先日は大田区の某先生…

キューバの都市農業

『サルー!ハバナ』ドキュメンタリー映画を観る。キューバはソ連崩壊による輸入の途絶と、アメリカの経済政策によって1990年代に深刻な食糧危機に陥った。そこで発想の転換を行ない、消費者を生産者にするというアイデアで始められたのが都市農業である…

平和....

「反戦ビラ配布処罰は合憲 最高裁が上告棄却 罰金刑が確定へ」だそうだ。 判決はビラの内容ではなく、配布方法の妥当性のみを検討したことを強調し、刑罰が必要なほどの「住民の被害」については具体的に触れなかった。判決がかろうじて言及したのは、官舎の…

ガンジーの心はいま

というドキュメンタリーを観る。ガンジーの故郷グジャラート州を舞台に、彼が歩いた「塩の道」を辿りながら、ガンジーの思想がどのように受け継がれているのかを問う。グジャラートでは2002年にイスラム教徒によるヒンズー教徒への列車襲撃事件に端を発…

モンドヴィーノ

気にかかっていた映画をDVDでようやく観る。しかしこれは難しい映画だ。何が難しいか。観続けるのが難しい。カメラ1台で取材しているから、アマチュアのようなカメラワークで、136分ほどの映画なのに、30分も観ていると、気持ち悪くなって観ていられなく…

普通の家族が一番怖い

言わずと知れた岩村暢子氏の著作である。お正月とクリスマスのイヴェントについてのリサーチ結果を淡々と綴ったものだが、ここには現代日本の文化状況の或る局面が鋭く描かれている。問題はいろいろある。ここでは「楽しさ第一」主義を取り上げよう。「クリ…