世界フェアトレード・デー2009
世界フェアトレード・デー2009へ行こうか行くまいか迷っていたが、来週末の報告準備があるので、残念ながら行かないことに。
2009も、Fair Trade+Ecologyというテーマ。フェアトレードはEcologyという観点からよいものではある。
ただ現今の経済システムと環境負荷性の高さと比較してそうなだけであって、現実に恐ろしい規模で進みつつある環境破壊に対して、フェアトレードがオルタナティヴになり得るものではないのもよく言われるところ。
では、何があるかと言われれば難しい。
トータルな認識というか、全体的な流れをしっかり掴みつつ、些細なところで、少しずつ変えていくというグローカルな運動しかないとなれば、やはりフェアトレードが重要なものになる。
「気づき」という言葉はあまり好きではないけれども、いくら供給側の権力やロジックが強力でも、消費の側での些細な「抵抗」にしか希望はないのだろうか。
ともあれ、『ビジネス倫理の論じ方』が公刊された。広義のビジネスにまつわる諸問題、企業やCSRのありよう、競争の是非、働き甲斐、消費者主権、食と安全、グローバル化といった問題について、興味深い議論が含まれている(はず)。