豚インフルエンザ

とうとうフェーズ5となった。グローバル化の影響を受けて、世界の片隅で起こったことが瞬時に全世界的に波及してしまう。各国で対応が迫られているわけだが、エジプトで豚を35万頭を処分してしまうらしい。

仮にも生命あるものを「処分」と表現するのもどうかと思うが、パンデミックという言葉で、この間の現象が整理されている。しかしわざわざこんなカタカナで表現しないといけないものかな。

日本語のよいところは、専門用語が普通の人にも一応はどんな意味かわかる言葉で表現されているところだったはずだが、カタカナの「和製英語」にしてしまっては、推測することができない…。

ともあれ、かつてのように、船旅が一般的だった時代では、メキシコで生じた今回のような病原菌が、日本にやってくるまで、一ヶ月ほどかかることもあったろう。

現代のように世界に瞬時に波及するというのも問題だが、そうした管理が困難だった時代のことを考えると、なんとも複雑な気分になってしまう。