太刀魚とカマス
梅雨に入り、蒸し暑い日が続く時期は、魚がやや少なくなるものの、白身でおいしいものが結構ある。
ここで2回続いて書いた岩牡蠣はむろん旬なので、たいへんおいしいが、開くのに少々難儀するのと、運搬がなかなか厄介である。「殻」の部分が重いので、日ごろの運動不足ゆえ、下手をすれば、背中か腰を痛めてしまう。
梅雨入りすると、むろん、鱧や鮎が出始める。鮎の清流を感じさせる西瓜のような香りをかぐと、清らかな山間にいるかの如く感じられるのが嬉しい。
しかしこの時期の楽しみは、太刀魚やカマスである。焼き霜造りにすると、たいそうおいしい。
甘味もぐっと引き立ち、わさびの辛味というか風味と相俟って、食欲というか、飲欲が湧いてくる。
ただ先日は初めて太刀魚をさばいたので、いくらか骨が残ってしまったのが残念。次はそうならないように気をつけよう。