2007-01-01から1年間の記事一覧

縦と横

アメリカのオーケストラによるベートーヴェンの演奏を聴いて、フルトヴェングラーがあれはドイツ音楽ではないと言ったらしいけれども、クラシック音楽の伝統のないアメリカでは縦の線を揃えることに気を遣うことが多いらしい(和声学的ともいえるだろうか)…

時間が。。。

午前3時頃に一度目が覚めたのだけれども、その前に箱根で地震があったとは気づかなかった。最近都内に地震がないなと思っていたが。。。9月から始まった新しい分野の授業準備で週末はだいたい潰れる。自転車操業気味なのは夏休みに思うように準備が捗らな…

美味しいお水

先月京都で飲んだ染の井と走井の水も美味しかったが、これらは東京では手に入らない。しかし最近近くのコンビニで(サークルK)『谷川岳系の岩清水』が売られていて、コンビニで手に入るナチュラルミネラルウォーターとしては一番美味しいように思う。硬度…

日本の青空.....

憲法映画「日本の青空」晴れぬ空? 後援拒否の自治体次々らしい。 都内の上映会のうち、あきる野、東大和、狛江や清瀬市は「改憲の賛否に関係なく、憲法について考えるきっかけにするという開催趣旨に賛同した」などとして後援をした。一方、国分寺市と同市…

「現実的なものは理性的であり,理性的なものは現実的である」

5000円還付されるけど… 電子申告、足並みそろわず「国税電子申告・納税システム(e−Tax)」で所得税の確定申告で利用すると5,000円の還付が受けられるということがいつの間にやら決まっていたらしい。しかし利用に必要な「電子証明書」を発行す…

小食の帰結

まず体重というか、腰周りが楽になり、顔の膨れも少しは取れたが、まだ一ヶ月。。。厄介なのは、第1に呑み会などでつい食べ過ぎてしまうことで、一皿には1回だけお箸をつけるというルールを厳格に守る必要がありそうだ(今日はなんとか遵守できた)。小食…

自然農法

有機農法、無農薬野菜、有機野菜、自然栽培、自然農法など様々な農業の形が有り得る中、今日は無農薬、無肥料の自然農法の作物を扱うお店ナチュラル・ハーモニー銀座店へ。「腐る野菜」ではなく、「枯れる野菜」を扱うお店。ランチは1,500円から。お魚かお肉…

SiCKO

をようやく観る。新宿丸井のバルト9で上映中ということで3時過ぎに行ってみると、なんと2時の上映の後は夜までやらないという。仕方ないのでコマ劇場そばのジョイシネマに行く(スピーカーが古かったようで高音の抜けがよくない)。出来たばかりの丸井の建…

コトバ

ニュースなどの見出しのコトバが乱れている。「国際部隊の後方支援検討 対テロ新法で政府」というのは「国際部隊の後方支援検討」を強調したいのだろうが、「政府 国際部隊の後方支援検討 対テロ新法で」くらいがよいだろう。殺人事件などはテロップを見るだ…

Understanding Utilitarianism

Tim Mulganというセントアンドリュース大学の教授の著作。Understanding Movements in Modern Thoughtというシリーズの一冊。大学で倫理のコースをパスしようと思ったら、功利主義は必ず勉強しなければならないが、功利主義的な伝統は過去200年間で大きな…

某書評

思ったよりも、仕上がらない。予定では8月の上旬に仕上げて、中旬移行は9月から始まる新しい授業の準備にあてるつもりだったのに、と悔やんでも仕方がない。なぜもっと早く仕上げておかなかったのかと、夏休みの宿題をしているような気分で過ごす夜。章が多…

縁起

元来は仏教用語であった縁起。縁起を担ぐとは言うけれども、「「縁起を担ぐ」という表現は、「御幣を担ぐ」が変化したもの」らしい。「依他起生」といった仏教に特徴的な関係性の哲学を背景にもったものだろうけれども、先日、中国人の知り合いが買い物をす…

小食2

1日3食が正しい食生活という考え方は明治以降、産業化の進展とともに生じてきたと友人から聞いたことがある。小食にしようと思い立って、『長生きしたければ朝食は抜きなさい』という本を手にとってみた。著者の主張は基本的に一日二食にすべきであるとい…

酷暑.....

このところ少食を心かげて、一日2食。お肉もできるだけ避けるようにしている。胃腸は調子がよいけれども、やはり空腹感がたびたびおしよせる。今まで食べ過ぎていたのだろうから、慣れるまでの辛抱か。。。しかしこの暑さは尋常でない。クーラーがないのも…

8.15

毎年、戦争と平和を考える日として記憶されるこの日。かつて丸山は超国家主義に終止符が打たれた日と書いた。終止符を打ったのは皮肉なことに天皇であり、しかも超国家主義の構造そのものは変わらず、8.15が特別視され、8.15革命説へと連接する。 今…

自転車修理

折りたたみ自転車が2台ある。都内の移動が多いものだから、交通費の節約に3年ほど前、小さな国産の会社の自転車を購入した。梅雨時にはあまり使えなかったが、これだけ晴れ渡ると、暑いのをのぞけば自転車で都内を動くのがよい。2回地下鉄に乗っただけで…

年金保険料

国民年金保険料、納付率66・3% 「07年度80%」は絶望的だそうである。そもそも2002年から保険料の徴収を市町村単位から国(保険庁)単位に移管させたことが、この納付率の悪さに反映していると見ていいだろう。徴収をまともにやろうという気がま…

盗聴法

「米国:令状なし盗聴法案成立へ」この関連の記事、意外に見落としていたものの、最初に見たのが信濃毎日。日本でも盗聴に立会い続けられる暇な社員などいないらしいし、別室で行なわれるから、令状があっても、実際には盗聴はやりたい放題だとか。。。日々…

トマトラーメンなど

ラーメンは美味しいものではあるけれども、とびきり美味しいものではないという妙な偏見がある。最近トマトラーメンなるものが流行りだしているようで、四ツ谷にもそのお店ができたので行ってみた。その名も「太陽のトマト麺」鶏がらスープをベースに、トマ…

父と暮らせば

8月6日は言わずと知れた日(最近そうでもないらしいが)。前々から観ようと思っていた『父と暮らせば』を観る。扱っているテーマは当然アクチュアルなもので、映画の内容もよいと思う。但し、どこかリアリティーがない。主演の宮沢りえの演技をK先生は高く…

マノン・レスコー...

K先生によると、イタリア・オペラと言えば、ヴェルディかプッチーニがその代表格らしい。最近になって段々とオペラを「聴く」ようになった。ヴェルディかプッチーニかというと、なぜかプッチーニだ。あの世俗さがよいのかもしれないが、『ラ・ボエーム』、…

待望の聖書訳

田川建三『 新約聖書 3 パウロ書簡 その1 訳と註』(作品社)が出た。今までちゃんとした訳注がほどこされた日本語訳がなかったので、今回の田川訳はたいへん貴重な仕事だ。全6巻の予定で、来夏は『マルコ福音書』だから、これまたとても楽しみだ。聖書に…

i Tunes U

全米の10数大学の講義が無料で聴講できるとは知らなかった。「i Tunes U」閲覧のトップ10入りしている人文系ではMITの「心理学」講義がある。聴いて見ると、それほど凄い講義には思えないが、人気があるのだろう。ちょっと気になったので、BerkeleyのD.…

いろいろ

風評と言えば、柏崎原発の放射能漏れで、近隣の宿屋や魚屋は閑散としているらしい。地震後、1週間、すべての客がキャンセルといった事態に陥った宿もあるらしいから、事態は深刻だ。放射能漏れについては、危機管理があれだけ叫ばれていながら、コストがか…

食習慣

辻信一さんの『スロー・イズ・ビューティフル』を読み直して改めて知った大谷ゆみこさんの「未来食」の話。食の危機が論じられているが、それよりも怖いのは「食習慣汚染」だということで、現代の食生活は次のような変化があるという。 1.全体食(丸ごとの…

風評.....

「「段ボール肉まん」はやらせ、中国TVが謝罪」だそうである。一部、ネットで話題になっていた、中国産の野菜や惣菜が危険だという報道は風評を根拠にしていたのではないかという話はやはり本当だったようだ。日本でも「やらせ」が横行したように、メディ…

憲法記念館、ムーア『Sicko』

今日は遺伝子組み換え食品や安全学などについて書かれた本を読む一日だった。パソコンを使わず、読書するというのは気持ちがよい。3時頃にお茶を飲みながら本を読もうと思って明治記念館に行ったところ、ブライダルフェアなどの催しで目当ての喫茶室は開い…

作品解釈の問題

フルトヴェングラーが1934年に書いた短いエッセイでは、芸術作品を解釈することにまつわる問題が論じられている。当時、「楽譜に忠実な演奏理論」と「創作的再現の理論」という2つの作品解釈があったらしい。フルトヴェングラーはどちらの理論も無視し得な…

カミュ

不条理という言葉で括られることの多いカミュだが、久しぶりに読んでみたくなって書棚から数冊手に取ってみた。高校時代、どういうわけか愛読書だったカミュ。読もうと思った経緯は覚えていない。フランス語で読もうという旧制高校的な考えは毛頭なく、新潮…

「チョムスキーとメディア」

1992年に、カナダで制作されたDVDの続きを見る。ベトナム戦争以来、MITの教授ながら、アメリカ政府を一貫して批判してきた稀有な知識人チョムスキーのメディア批判を、やや錯綜した展開ながら、余すところ無く伝えている。今日見たのは、マスメディアが…