i Tunes U

全米の10数大学の講義が無料で聴講できるとは知らなかった。

「i Tunes U」

閲覧のトップ10入りしている人文系ではMITの「心理学」講義がある。聴いて見ると、それほど凄い講義には思えないが、人気があるのだろう。

ちょっと気になったので、BerkeleyのD.Lieberman氏の講義「法と社会の理論」。人権宣言に始まり、マルクスヴェーバーが取り上げられている。

日本に来られた時や欧州での学会時には聴講者が英語を第1言語としていない人が多いので、ゆっくり話しておられるのかなと思ったが、講義でも同じようなスピードで話しているので、あれが彼のノーマルスピードなのだな。。。

これはしかし便利なシステムだ。

梅田望夫氏が以下のように言うように、背景には、それこそ社会の智徳の量を増大することが進歩なのだという思想(福澤諭吉)があるように思われる。

英語圏では、大学や図書館や博物館や学者コミュニティなど、知の最高峰に位置する人々や組織が「人類の公共財産たる知を広く誰にも利用可能にすることは善なのだ」という「パブリックな意識」を色濃く持ち、そこにネットの真の可能性を見出しているように思えるのだ。その感覚が日本語圏のネット空間には薄い。

本来、アカデミックな世界での有用なツールであったものが、現在の日本ではあまりそうではなくなっているようにも感じる。。。

昼間、息抜きにStage6で、白神山地と中国の張家界を見る。

白神山地の四季なんとも美しい映像で、数日滞在してゆっくりとこの原生林を感じてみたいものだ。

張家界

画像があるこちらのサイトによれば


武陵源は、張家界国家森林公園、天子山自然保護区、索渓峪自然保護区の3つの風景区から成り、1992年にユネスコ世界遺産に登録された。近年空港やロープウェイが完成し、道路やホテルも整備されつつあり、日本からも訪問しやすくなった。

張家界に行ったのはちょうど二十歳のときで、ユネスコ世界遺産に登録されたのと同じ年。確か外国人が入ることができるようになって数年だったはずだから、街中には綺麗なホテルなどはなく、中国の田舎街のような雰囲気があった。

夏の一ヶ月、香港から桂林、武漢、宜州、張家界、南嶽衡山、広州をまわった。予定は香港と日本との往復だけだったから、どこを廻るということはあまり考えずの旅で、さしあたり桂林までは予定通りの旅程。

桂林から長沙に行く電車に乗っているうちに、同じコンパートメントの一家に武漢に来るよう薦められ、そのままかのような旅程となった。

どの街でもなぜか現地の人が案内してくれて、中国の実生活に触れることができたのだが、この張家界でも電車で一緒だった人が数日案内してくれた。

街中では蛇のスープなど珍しいものを食べたりしつつ、張家界国家森林公園へ入り、かつて海底だったために奇岩や聳え立つ光景を見てゆっくりと過ごした。

夜はこの森林公園の標高の最も高いところにある質素な宿に泊まり、蚊の猛攻を戦いながら眠ったことを思い出す。

こちらのサイトで、張家界の様子を見ると、随分と様変わりしているのが分かる。

これほど綺麗なホテルはなかったし、公園内にはロープウェイまである。

近隣に空港もできたようだし、訪れるのにはそれほど厄介ではなくなったようだが、ゆっくりと走る蒸気機関車に乗り、話好きな中国の人と長時間筆談しつつ、目的地を目指すという旅もまたしてみたいものだ。

息抜きで見つけた映像を見ながら、そんなことを思う。。。