小食2

1日3食が正しい食生活という考え方は明治以降、産業化の進展とともに生じてきたと友人から聞いたことがある。

小食にしようと思い立って、『長生きしたければ朝食は抜きなさい』という本を手にとってみた。

著者の主張は基本的に一日二食にすべきであるというもの。その理由は摂取した食物を消化する一通りのサイクルが18時間だから、その間は何も食べないのがよいという。

消化の一連の動きが本当に18時間という区切りで正しいのかどうかは分からないが、カロリーで考えても、過剰な摂取になっていることは間違いがない食生活だったので、試してみることにした。

もちろんカロリー制限が寿命延長に繋がるかどうかはよく分かっていない。せいぜいマウスの実験で、カロリー制限したところ、寿命が延びたという相関関係はあるらしいが、カロリー制限ゆえに寿命がのびたのではないらしい。

ともあれ、1日2食を試してみると、確かに体の調子がいい。夜に食べて、次の日のお昼過ぎまでは水をよく飲む。空腹感はもちろんやってくるが、これは今までの誤った!?食習慣のせいでもあるから、さしあたりは我慢をする。

そしてできるだけ肉類は摂取しないようにすると、腸内に溜まるガスの量も減っているのが実感として分かる。

つまり腐りやすいものは摂取しない。よいものだけを摂取するようにすると、自然と食物や食事ができることに対して感謝の念が湧いてくる(と書くと、なんだか怪しい話に聞こえてくるが。。。)。

前世紀の後半、日本の食は世界の様々な土地からの農産物などによって成り立つようになったが、そうしたあり方の問題に日々思いを馳せる縁となる。

ともあれ自給率の恐ろしいほどの低下は、戦後、アメリカに依存するような農業政策を取り続けていることにも問題があるらしい。

日本の自給率を高めるために、WTO体制下のAMS枠といった国際的に認められている所得保障制度を有効利用して、農家を増やし、農産物の生産を高めようという議論もある。

とりとめのない話になったが、食にまつわる問題はいろいろなことが関わっているから、事実関係を調べて慎重に検討していく必要がある。。。