戦争の記憶

少し前までは、蝉の声がうるさいほどに聞こえてくると、それとは裏腹に、先の戦争の雰囲気が、体験者でないにもかかわらず「感じられた」。それは眼前の世界が妙に静まり返っているような、不思議な感覚だった。それが戦後の教育なり、歴史認識のあり方に大…

自転車、エコ

自転車乗って携帯禁止 県内きょうから施行 だそうである。歩行中の携帯でさえ危ないのに、何をいまさらと思うが、全国的にも実施している自治体は少ない。そもそも、日本では自転車は「車」ではないという認識があまりに強すぎる。左側通行もなんのその、「…

お醤油

ヤマサが8月末に発売する容器が面白い。 開封後、何度注いでも空気が入ることなく使え、70日間鮮度を保つ、世界初(*)の新容器を採用した『ヤマサ 鮮度の一滴 特選しょうゆ 500mlパウチ』 を2009年8月24日(月)より、新発売だそうだ。品質劣化しないのは嬉…

ものの大きさ

もろもろ抱えている仕事がある中、以前、購入した靴は2つとも、履くと腰痛になるという次第ながら、だましだましやってきたわけだが、さすがにこれではまずいということで、池袋に買いに。まさか、靴で腰痛になるなどとは思っていなかったので、今回は、昔…

おいしさ

料理がおいしいかおいしくないかは、主観的なものである。これは大前提だろう。その上で、食材に固有のおいしさがあるのも事実だ。むろん、おいしさそれ自体は、モノには存在しない。あくまで人間の側で、おいしいと感じるだけ。しかし、こちらは、より客観…

security

安全という言葉。『ビジネス倫理の論じ方』で改めて取り上げたわけだが、昨今の人間の安全保障を含め、「左派」からは胡散臭い眼で見られがちな概念ではある(自由を制限して、監視社会化を促進させるとか、もろもろ)。しかし上の本では明示的に語らなかっ…

選挙

いまさらの感もあるけれども、先日の都議選。少しは世間の関心も集め、投票率も少し上がったようだ。近所の小学校に投票へ行くと、車で来ている人を見かける。たいてい中に乗っているのは「亭主」で、「奥さん」が投票に行っているらしい。車の中で、暑いな…

日本酒

味の決め手はもろもろある日本酒。今日、久しぶりに「くどき上手」以外のお酒を飲む。なにか水っぽい。基本的に日本酒は原酒以外、戦前から水で薄められている。その水っぽさだろうか。悪くはないのだが、何か、こうガツンとしてものを感じない。飲むことが…

太刀魚とカマス

梅雨に入り、蒸し暑い日が続く時期は、魚がやや少なくなるものの、白身でおいしいものが結構ある。ここで2回続いて書いた岩牡蠣はむろん旬なので、たいへんおいしいが、開くのに少々難儀するのと、運搬がなかなか厄介である。「殻」の部分が重いので、日ご…

牡蠣

さて、牡蠣ネタが2回続けてになってしまったが、今旬を迎えている牡蠣。元来はいまいち好きではないのだけれども、前回の富山産の牡蠣で牡蠣に目覚めてしまった。改めて取り寄せてみると、今度は秋田産の中振りのもの。富山産は大ぶりのものだったから、味…

久しぶりに驚きの味

久しぶりに驚きの味に遭遇。見ての通り、殻つきのカキを買って食してみた。殻を開けるのに一苦労したが、レモンを絞って、口に運ぶと、海のミルクというのが実感として伝わった逸品。生命が溢れる食感というのだろうか、口に含むと、舌の先から両側にかけて…

大桃豆腐

池袋から北西に少し歩いたところにある大桃豆腐。最近、美味しい豆腐が食べたいなと思うと、だいたいここのを食べる。問題は、家から少し遠い点だろうか。池袋駅の東側にあるといいのだが、西側で、しかも結構歩くのである。ただお値段はその辺のお豆腐屋と…

プライドと偏見

オースティンの有名な小説だが、『高慢と偏見』とするか『自負と偏見』とするか、意見の対立があるので、キーラ・ナイトレイ主演の映画では『プライドと偏見』にしたのだろうか(しかしこの女優さん、あまり小説のイメージと合致しないように思える。単に好…

スーパーくどき

飲み物ネタが続くが、「スーパーくどき上手 純米大吟醸 改良信交30」を初めて味わう。実はくどきの中でも、播州愛山以外はいまひとつという印象があったので、昨年は敬遠したままだった。今年は、知人からいい出来だとのことだったので、飲んでみたところ、…

ビール

今年は、まずギネス・ビールが誕生して250周年。9月24日は記念日のようだ。普段はあまりギネスを飲まないが、たまに飲むと美味しく感じる。昨年だったか、一昨年だったか、立ち寄ったことがある日比谷でのオクトーバーフェストは、今年はもう終わって…

ここまで、ひどいとは。。。

産経新聞はひどいなぁと思っていたが、こちらのブログで知ったところでは、これほどひどかったとは。。。例えば、京都の高校生らが国連児童の権利委員会で「制服導入は意見表明権を定めた条約に違反する」と訴え、海外委員から「制服もない国の子供に比べて…

久々の食べ物ネタ

夜、雪谷大塚の「たつろう寿司」で夕食。もちろん自腹ではない。もろもろお寿司を戴いてから、ウニ4種の食べ比べ。今回は、以下のラインナップ。1.八戸 バフンウニ 2.オホーツク枝幸 蝦夷バフンウニ 3.礼文島 北むらさきウニ 4.壱岐 あかウニさて、…

動物の福祉と畜産

「大学は美味しい!!+学市学座」の6月16日には、「安心な食卓は健全な飼い方から-アニマルウェルフェア畜産を考える-」(東北大学 大学院農学研究科・教授・佐藤 衆介)というものが開かれる。「心身ともに健康な家畜からの乳・肉・卵は、安心な食卓の基本…

久々の学会

本日は、青山学院で開かれていた政治思想学会へ。経済学史学会が5月開催になってからは、1度参加したものの、それ以外は同日開催がほとんどだったので、政治思想学会は本当に久しぶり。午前中は「国際社会とマイノリティ」。コスモポリタニズムを称揚する…

久々の徹夜

某会議のためのレジュメというか原稿を、あと2時間ほどで仕上げないといけないところ、まだまだ先が見えない状態。しかし、ともかくも、この辺りで、一旦、形にしないといけない。さて政府、マスメディアは新型インフルエンザを煽動している観すらあるが、…

裁くな

「『人裁けない…』悩む宗教団体」もうすぐ始まる裁判員制度を前にして、この間、とくに各宗教団体では、その参加の是非をめぐって、議論がなされてきた。信条なり理念とが現実と葛藤を起こすのは、人の生き死にに関わる場合によく生じることだろう。キリスト…

文京区の対応

新型インフルで協定 文京区と区商店街 連合会、きょう締結だそうである。感染の疑いがある人に対し、知事は外出を控えるなどの協力を依頼できる。協定はこうした協力者のため、商店などに食料品や日用品を調達、配達してもらう内容。協力者から注文を受けた…

感染拡大

世界的に感染が拡大する新型インフルエンザ。今回のものは、弱毒性とのことだが、感染目的パーティーやめて 新型インフルで米当局という現象も起きていたとは知らなかった。米国では、新型インフルエンザの感染確認が10日までに2500人を超えたが、大部…

イギリス料理はなぜまずくなったか

これは『西洋史の新地平』に載っている小野塚先生の論文タイトル。イギリス料理がまずいことについての俗説がまず挙げられ、イギリスの国民性、気候風土仮説、ワインが生産できないからまずい説、ピューリタン仮説など、いろいろあるわけですが、いずれも根…

世界フェアトレード・デー2009

世界フェアトレード・デー2009へ行こうか行くまいか迷っていたが、来週末の報告準備があるので、残念ながら行かないことに。2009も、Fair Trade+Ecologyというテーマ。フェアトレードはEcologyという観点からよいものではある。ただ現今の経済システムと環境…

H1N1

豚インフルエンザが世界的に流行している。その様子はこちらで確認できる(罹患者数が表示されるのに少し時間がかかる)。死者はメキシコとアメリカなどで出ているが、今回のインフルエンザそのものは、他の種類のものと大して変わりはないように思われる(…

ドキュメンタリー映画

『おいしいコーヒーの真実』や『女工哀歌』、『モンドヴィーノ』といった良質の映画を見ると、こうしたドキュメンタリー映画で、日本を題材にしたものは案外少ないなと思う。「「攻めの農業」実習生に依存―在日華人第4部・列島街村」という記事でも触れられ…

赤なす

本来は夏の野菜だと思われるが、最近食べた中で、ヒットだった野菜。なすの中でも、赤ナスはとくに火を入れると、トロトロになるので、たいへん美味。こちらのサイトを見ると、チーズを乗せて焼くとよいらしい。今度試してみよう。

豚インフルエンザ

とうとうフェーズ5となった。グローバル化の影響を受けて、世界の片隅で起こったことが瞬時に全世界的に波及してしまう。各国で対応が迫られているわけだが、エジプトで豚を35万頭を処分してしまうらしい。仮にも生命あるものを「処分」と表現するのもど…

現代の囲い込み

17世紀の羊毛生産を目的にした囲い込みと異なり、18世紀の囲い込みは、農業生産のためのものだった。この囲い込みによって、膨大な数の人々が土地を追われ、都市になだれ込んだ。とくに共同地を不法に占拠していた人々が追われる様は、現代日本で、公共…