2006-01-01から1年間の記事一覧

迎撃ミサイル

「ルールなき配備先行」という状況にある。「米側がこうしたミサイル防衛(MD)装備の配備を急ぐのは、日本を舞台にしながら、守るべき対象を日本ではなく米国としていることを強く印象づける。 MD配備は、最終報告で「〇六年夏まで」とされ、六月二十三…

「夏の雨」作戦

新聞でも連日イスラエルによるパレスチナ侵攻のニュースが流れているが、どうも速報で取り上げられる内容とは判断されていない。しかし「作戦の結果、拘束者は閣僚と議員ら六十四人、軍事部門二十三人の計八十七人となった。全閣僚の三分の一に当たる八人が…

温泉のこと

満員電車のストレスや会社などでの人間関係のストレスを癒しに田舎の温泉に出かける。これはある種のトレンドでもある。もちろん私とて例外ではなく、山の空気を無性に吸いたくなったりした時、標高の高い涼しげな山に出かけ、温泉につかってくることがある…

ベンサム研

昨日はK氏の10年来の研究の集大成である論文の合評会。担当した箇所について、本当はもっと原テクストにあたって論評しなければならないところだったが、気になるところだけをチェックしてコメント。これまでの議論を丁寧にフォローされているが、やはり10…

月釜

一ヶ月ほど前にお話を伺った月釜に出向き、久しぶりにお茶の空間に身を置く。朝8時開始という「早朝」のことで、やや眠気が漂っていながら、清々しい雰囲気のお茶室で一挙に目が覚める。寄付で待っていると、 お茶の先生(にこやかな笑顔と共に)「今日のお…

分からないことだが

北朝鮮のミサイル発射が騒がれている。Wikiのテポドンの項によると、人工衛星の打ち上げという線も濃厚のようだが、どうなのだろうか(もちろん真相は分からない)。1998年に起きたような(このときは海に落ちたが)、日本列島のいずれかに墜落することがあ…

君が代

「起立せぬ親と来賓調査 君が代」だそうである。「 関係者によると、十三日の定例市議会で、民主クラブの高橋秀樹市議が「保護者や来賓で起立しない人がいる」と指摘。これに対し、伊藤教育長は「(事実なら)はらわたが煮えくりかえる」「『内心の自由だ』…

ヴェジタリアンという生き方

ついこの間までヴェジタリアンとは菜食主義者だと思っていたことはさておき、現代世界の食糧事情(絶対的な食糧不足と分配における偏重)においてヴェジタリアンとしての生き方はとてもメッセージ性がある。「NPOさなぎ達とローソンが「横浜型もったいない運…

原発

「世界初「海に浮かぶ原発」、ロシアが来年着工」だそうである。原発は冷却水が必須なので、海上に作ってしまえばよいという発想なのだろう。しかしこの記事には決定的なことが書かれていない。それは次の記事を読むと明白だ。「世界初の「水上原発」露で契…

ミルのデモクラシー論

Mill on Democracyを一応読了。お話の筋としては、ミルのアテネ民主制論を素材にしてdeliberative democracyの観点からミルの政治思想を解釈するというもの。それなりに勉強になる。ただ19世紀における古典古代の評価という点についてはあまりちゃんと読まな…

睡魔が.....

N, Urbinati, Mill on Democracy,只今177ページにさしかかったところ、終わりは202ページ。早く仕上げて少しは寝ないといけないが、さらに睡魔が襲ってくる。思い返せば、これを引き受けたのは1ヵ月半前。やはり徐々にでも進めるべきであったか.....意外に内…

丸山眞男没後10年

丸山眞男の没後10年になる。読売新聞に「没後10年 丸山真男を語る(上)」、「没後10年 丸山真男を語る(下)」という記事が出ている。読売新聞の編集委員が司会役を務めずに一人の論客のように話しているのはご愛嬌だが、次の苅部さんの発言が面白い…

国保の問題

矢吹紀人『国保崩壊 見よ!「いのち切り捨て」政策の悲劇を』で紹介されている事例を某MLの記事から知る。小泉政権の下での弱者切捨てがどのような現実を日々生み出しているのかということが痛切に伝わってくる事例である。他企業のリストラのあおりを受け…

研究会

いろいろなことに追われると頭が回らなくなってくる。というか、その追われていることに頭が一杯になるので、他のことに気がまわらなくなる。確か明後日から3連続で研究会があるはずだけれども、いずれも出られない見通し。木曜日には、あのピーター・シンガ…

社員旅行

「『社員旅行』そろり復活?のワケ」だそうである。残念ながら、いまのところ社員に縁がないので、経験したことはないが、業績の良好な住宅や自動車関連の企業で最近多いらしい。しかも内容がなかなか凝っていて、行き先を社員個人が選択できるものから、体…

Proms 2006

今夏もPromsがある。HPでざっと見たところでは、以下のプロムが面白そうだ。しかし夏はあまり動けそうにないし、先立つものも....。ネットで各プロムは聴くことができるが、あの音質ではどうもあまり聴く気になれない。もう少しよい音質にしてくれないもの…

血肉

なにやら物騒なタイトルになったが、田川建三氏の『宗教とは何か 上』をぱらぱらとめくる。最近盗作や剽窃の類のニュースが世間を騒がせているけれども、この本にも似たような話は出てくる。荒井献氏といえば、東大で多くのお弟子を育てられた方で、岩波書店…

丸山

少し時間がかかったものの苅部直『丸山眞男』を読了。『光の領国』を彷彿とさせる雰囲気で、丸山の「肖像」を見事に浮き上がらせていると思う。丸山への見方が少し変わったのは、例えばこれまで反骨精神の新聞人というイメージで語られることが多かった父丸…

市場と強制

ジャワ島の地震による被害で5千人近くの人々が亡くなったようだ。まずはその方々の冥福をお祈りする。巨大地震の可能性が高い東京に住んでいる以上、この出来事は他人事には思えない。。。さてローマ法王がアウシュビッツを訪問したらしい。記事でアウシュビ…

「日本」の発見

「ドイツ語しか知らない者はドイツ語を知らない」と言ったのはゲーテだが、和辻哲郎など、留学した者がヨーロッパの壁にぶつかり、その足元に「日本」を発見するというのは、多くの留学経験者が語るところだ。異質なものとの出会いが、己のアイデンティティ…

原発は安全か?

先日某MLで知ったこちらのページ。原発の現場で働いていた人の言葉なだけに驚くことが書かれている。現場を知らないというよりも、原発の仕組みすら知らない人間が権限をもって原発の管理をしているという恐ろしい実情は官僚支配の政治によく見られること…

最悪

気が付けば小一時間ほど、酔いに任せて書いていたものをうっかり消してしまう。。。久しぶりにこれだけの脱力感を味わった。。。

思想

今日はお昼から横浜に行っていた。発表前に少し時間があったので生協に立ち寄って『国富論を読む』を探していると、岩波新書のコーナーに見覚えのある文字が見えた。苅部さんの名前だった。あれ、何か書いているのかなと思ったら、『丸山眞男―リベラリストの…

デモ

「サウンドデモなぜ摘発」デモというと、いろいろな政治団体の利害が絡んだ団体顕示の場でもあったが、近頃は欧米化してよりファッショナブルに多様化しつつある。何かの主義主張を皆で繰り返し叫ぶのではなく、歌を歌いながら、パレード行進するような感じ…

近衛秀麿

お昼過ぎ、朝日カルチャーセンターで、お孫さんの水谷川優子さんが語る祖父近衛秀麿という公開講座に行ってくる。「お鮨オーパー」というあだ名の思い出話から始まり、ご自身が受けた全人的影響、そして秀麿にまつわる様々なエピソードまで、チェロの生演奏…

尤も

こちらのブログから知った「ダ・ヴィンチ・コード:読者の6割、「キリストに子孫」」という記事の存在を考えると、カトリックの側がいろいろ気にするのも理解できる。。。

ダ・ヴィンチ・コード

5月20日に世界で同時に封切られるらしい。既に映画自体や配給元のソニーに対するカトリックからの反発が強まっている。映画はイエスの血脈に関するミステリーであり、フィクションに過ぎないのだが。なぜカトリックはそれほど目くじらを立てるのか。少し前に…

いやな雰囲気に

「入管難民法改正案 外国人、専門家ら危惧の声」である。一連の改悪のひとつが通過した。「リリアンさんは「単に外国人の人権問題とは言い難い。日本人こそが監視される社会へと近づいている」と訴える」という一言に尽きる。あらゆる工事現場にテロ警戒中と…

Global Justice、三重県 大杉谷

夕刻から本郷でクカサスのグローバルジャスティス論への批判論文後半を報告。思わぬ読み違いなどがあって参るが、自己統治の概念を基礎にして、正義が神々の闘争的多元性をもち、グローバルジャスティスの実践がエリーティズムを帰結するという点から、ブキ…

対話

「長崎・被爆者発言自粛要請の波紋」だそうである。長崎での原爆被害者の語り部に対して、長崎市の外郭団体「長崎平和推進協会」が「政治的問題についての発言は慎んでほしい」と要請したのがきっかけである。これは4月頃に目にしたことだが、その波紋が広…