社員旅行

「『社員旅行』そろり復活?のワケ」だそうである。残念ながら、いまのところ社員に縁がないので、経験したことはないが、業績の良好な住宅や自動車関連の企業で最近多いらしい。

しかも内容がなかなか凝っていて、行き先を社員個人が選択できるものから、体験ものまである。

<デスクメモ>には以下のようにある。

「社員旅行が下火になった一因に「オヤジ上司の視線に女性が嫌な思いをする温泉旅行」のイメージがある。宴会芸の野球拳は社員旅行で広まったという説も聞いた。でも本来は、職場での身分を離れた本音のつきあいに意味もあったはずだ。社員旅行の新トレンドが、まっとうな裸のつきあいを生み出せるのか。」

かつての社員旅行のイメージは確かにあまりよくなかったし、実際も大衆紙のようなことが起きていたのだろう。

面白いのは、後半部分。かつての社員旅行が「本音のつきあい」を目指して、あのような醜態へと陥ったのに対して、今度の社員旅行は「まっとうな裸のつきあい」だそうである。

丸山もさんざん言っていたが、結局のところ、会社重視であれ、個人重視であれ、何もかもさらけ出さないと理解し合えないという「私小説的」文化意識は変わっていないようである。