温泉のこと
満員電車のストレスや会社などでの人間関係のストレスを癒しに田舎の温泉に出かける。これはある種のトレンドでもある。
もちろん私とて例外ではなく、山の空気を無性に吸いたくなったりした時、標高の高い涼しげな山に出かけ、温泉につかってくることがある。
他のことでもそうなのだけれども、体系的に物事を見ようとしない悪い癖がある。
温泉の種類や含有物、効能、温泉の分布などをちゃんと勉強しようとは思わず、ただこの湯は心地よいというレヴェルにとどまっている。
和歌山の温泉、信州の温泉を見ていると、ここ5年10年で随分と様変わりしたような印象を受ける。
明らかに違っているのは、入浴料。無料のところはのぞいて、有料の場合、500円以上のところがほとんどだ。それには施設の充実ということが大きく影響している。
いまどきの温泉は脱衣所には大きな鏡、ドライヤー、整髪料、櫛、綿棒、扇風機があり、浴室にはシャンプーとリンスの常備は当たり前という有様である。
さて話は随分と飛んで、原子力の話。
「総合資源エネルギー調査会電気事業分科会原子力部会報告書(案)に対する意見公募について」というものが出ている。
それは例えば温泉に来て、シャンプーやリンスを使い、汚水を流しておきながら、自然ってやっぱりいいよね、と言っている暢気さと変わらない。
もちろん温泉施設から出る汚水はその場で処理することもできるから、まだましではある(そういうことをしている施設は稀だが)。
こういった事例は山ほどあって、知行合一の適切な実践がいかに難しいか痛感する。。。
さて仕事。