ルカ福音書

昨晩はイヴということで、久しぶりに新約聖書を手に取る。

エス誕生の感動的な場面は、なんと言っても、ルカである。田川訳はまだルカが出ていないので、仕方が無く新共同訳で。

冒頭、この福音書が「テオフィロ」宛てだということを知って驚く。よく考えたら、最近はマルコばかりを見ていたから、ほかの福音書のことはほとんど忘却していた。

ルカでのイエス誕生物語は、ヨセフの誕生と関連させられながら語られている点が特徴で、そして夜中に番をしている羊飼いに天使が、そして天の大軍がよい知らせをもたらす場面が圧巻だ。

先日のクリスマス礼拝では、冬の時期に、羊飼いが夜、羊を外に出すことはないという話があった。確かに、クリスマスは冬至の祭りを利用したものだ。

しかし祈りというものが、単に精神的な慰めだけではなくて、日々の生活で、自分の立ち位置を再確認する行為として意味があることだと改めて感じたイヴだった。