曽爾高原

「秋風にススキそよそよ 奈良・曽爾高原」だそうである。

奈良、明日香村の手前、桜井から三重方面に山を少し入ったところにある。なんというか、10年ほど前に訪れた際は妙な観光地化もされていなくて、よいところだなぁと思ったものだが、昨今は奈良も観光地化によって情緒がなくなっているときく。

それでも、曽爾高原などは、まだまだ落ち着いているのではないかと期待してしまう。

山中にあってススキはたいして珍しいものではないが、あれほど一帯を埋め尽くしていると、なかなか興趣がある。

少し奈良盆地側に戻り、大宇陀へ行くと、かぎろひの丘もある。冬の寒い日の朝、日の出とともに、空がオレンジや紫、青といったさまざまな色が刻々と移り変わる現象は、万葉の昔から人々の心を捉えていたらしい。

こんなことを考えていると、秋の奈良散策でもしてみたい誘惑に駆られる。

しかし、今は仕事。。。