手拭い

温泉に行く度に、何か違和感を感じていたところ、先日、そうか、これはタオルのせいだと思い至る。

ひなびた温泉などに行くと、人が湯船に浸かっている風景に、タオルがあると、なんとも変な感じがする。

浮世絵などで、江戸期の風呂の様子を見ると、手拭いを使っている様子がとても似合っている。

むろん当時は町人身分あたり以下は基本的に混浴だが、男女とも手拭いを使っている姿は清々しささえ感じてしまう。

先日、伊豆へ行った際に、手拭いをもっていけばよかったのだが、忘れてしまい、それから自宅では手拭いを使ってみた。

若干、ふき取りの機能が弱いところがあるが、さわり心地といい、風情といい申し分ない。

今度温泉へ行く際は忘れずに持っていこう。