フィギュア・スケート

オリンピックで、注目を集めていたフィギュア・スケートを観た。

なんというか、昔に比べてずいぶんとスポーツになってしまったなというか、機械的になったなぁという印象を受ける。

キムヨナ選手にしても、高得点の選手は高得点の技ができるだけで、芸術性や優雅さといったものがない。

むろん、彼女らの演技は時折瞠目に値するものがあるが、優雅さを感じない大きな理由は腕の動きだろうか。

なんというか、筋肉トレーニングでもしているのかなと思うほどのぎこちなさを感じるし、指の先まで、神経を行き届かせていない。その点、点数は低くてもロシアの選手はバレエの伝統だろうか、秀でていた。

注目の浅田選手は、数年前に見たときよりも、表現力が格段に違っていて上手になったと思う。それでも彼女にも優雅さは感じられない。

時代の移り変わりなのか、フィギュアにはスピードとは違った優雅さがあってこそだと思うのだが。