君が代の演奏の仕方

1999年来、日本国歌となった君が代。国旗となった日の丸の法律はなんとも簡単なもので、大日本帝国国旗法案をほとんど踏襲したもの。

さて、この旋律自体は悪くないと思う。ただ近衛文麿による編曲はどうだろう。Youtubeで、クラシックで訓練された歌い方のヴァージョンと、元来の雅楽のヴァージョンを続いてきくことができる

元の雅楽の演奏からすると、前者は異様に聞こえる。なんというか、全体主義国家で皆が歌っているかのようなおぞましさだ(これはさすがに言いすぎか)。

雅楽のヴァージョンもなんだか間が抜けているように思えなくもないが、この方が「まだ」しっくりくるし、日本の「伝統」にも沿っている。国歌くらいは、西洋音楽的表現はやめて、「伝統」的な表現ではどうだろうか。

しかし

雅楽の壱越調で作られた曲は音楽的内容的には威厳も感じられるが、英国国歌「ゴッド セーブ ザ クイーン」やフランス国歌「ラ マルセイエーズ」その他、ドイツ国歌、米国国歌と比べて、いかにも地味である。これでは二十一世紀を背負う若者たちが誇りと共感をもちにくい。もう少し現代的で歌いやすく親しみの持てる詞歌を公募し、「君が代」は「準国歌」として学校式典などで歌うようにすればよいのではなかろうか。
というように、別に国歌を定めればよいという考えもいいだろう。