うむむ

某原稿。一旦仕上がりかけたと思ったものの、昨日の検討会で、まだまだということが判明。

今日一日かけて、いろいろ逡巡すれども、如何ともし難く。。。いや書く内容はだいたい決まっているので、ただ文章化すればよいのだが。。。

文章化の難しさを、某T氏は、神が降りてこないと表現をしていた。確かに、突然、文章が次から次へと浮かんできて書き進める時と、何をやってもさっぱり浮かばない時との落差が激しい。

そういう時は文献表とか、引用のチェックとか、技術的なところで時間をつぶせばよいのだけれども、なかなか。

自分の書いたものを一度突き放して、誰かが書いたもののように読んで批判できれば、よい文章に仕立て上げられることだろうに。

ともあれ、こうして窓から入ってくる涼風に心地よい思いをしているうちに、夜は更けていくのだった。。。

全然、関係のない話だけれども、高島俊男『お言葉ですが。。。』を読んでいて、満州というのは、仏様の名前だとは知らなかった。尤も満州ではなく、「満洲」が正しい。

中国(支那)の王朝は五行のいずれかをシンボルとして、清は水にした。清のサンズイで、民族名もサンズイでマンジュ菩薩の「満洲」としたらしい。

それが地名に転用されるのは欧米列強がやってきた近代に入ってのことらしい。江戸期の日本では、あの地域を韃靼と言っていたということも初めて知る(韃靼は広かったのだな)。

現在中国では、あの地方を「東北」と呼ぶ。中華民国時代は「東三省」、それ以前は「関外」(=山海関の外)。なるほど、それで「関東軍」だったか。

八重洲と同じく、満洲なのであるが、なぜか誤った表記がなされているのは、確かに不思議である。高島氏は、戦後の略字の制定の影響か、徐州、抗州といったものを混同されたか、常用漢字にないから使っていけないと勘違いされたか(固有名詞は適用外)のいずれかであろうと推察している。さて、どうなのだろう。。。