花粉症

花粉症に悩まされる時期。

先日30年ほど前の東京郊外の写真を見ることがあった。緑豊かな土地や畑の風景がかつてあったことを考えると、宅地化や道路整備で東京の西側の山が削られ、畑が消え、アスファルト化していったことが花粉症の大流行を引き起こしたことを如実に感じさせるものだった。

戦後の大規模な杉の植林ということもあり、問題は複合的だが、それまではアレルギー性鼻炎や結膜炎と言われていたものが90年代頃から「花粉症」というネーミングで語られるようになったのには、花粉が地中に埋もれずに、巻き上げられ、それが排気ガスをはじめとする諸々の化学物質を付着させて人体に入り込み悪影響を及ぼすことになったからだろう。

都市化の問題というか、郊外を開発していったことのツケが花粉症という形で返って来ている。夏場に冷房をつけると室内は涼しくなるが、室外は暑くなるというように、或る点で便利になることは他の何かと引き換えであるということを改めて想起させる。

さて締め切りが近づいてくると、何かが起こるが、今回は歯の詰め物がとれてしまった。締め切りに仕上げて、早く歯科へ行かないといけない。