久々に美味しいお米を戴く。先週末にお米のストックがなくなったので、さてどこで買おうかと思っていた矢先、東京新聞『結いの心 市場原理と山里』という連載を読んだ。

長野県栄村を題材にしたルポで、村長や村の人の取り組み、生活のありよう、また京都精華大学准教授の関わりなど、興味深いものだった。

この連載の反響は大きく、栄村の青倉米への注文がたくさん舞い込んでいるようだったが、パンフを見て問い合わせると、幸い精米と玄米を10キロずつ送ってもらえた。

さてその青倉米。まず研ぐ時点で、その透き通った様子が美味しく感じられるほどだった。精米2、玄米1の割合で炊いてみると、驚くほどの美味。これで5キロ2,500円とは信じられない(もちろん直販だからの値段だが)。

甘みといい粘りといい脱帽。コシヒカリは実は避けたい品種ではあったのだが、このお米を食べると、まんざら悪くないなと、その味にひっぱられてしまう。

しかも青倉米にはよほど自信があるのだろう。1日経って冷めてから食べてみてくださいと同封されていた資料にある。夜、冷めてから食べてみたが、これまた美味しい。

精米されてから時間が経っていないということもあるにはしても、これはよい買い物をした。

いつもは多重底鍋でお米を炊く。もっと美味しく炊く方法はあるかもしれない。ここはやはり薪で炊いたものを一度戴いてみたいところ。

また昨晩は鮟鱇鍋だった。実は初めて食べたように思う。鍋に入ったお魚はどうもあまり美味しくないという先入観があったが、あんなに身がプリプリしていて美味しいとは思わなかった(皮の部分はまだ慣れないが)。

Oさんによると、透き通っているほどの身で即買いだったそうだ。状態が悪いと鱈のような感じになるそうだが、肝も美味しく、これまた満足。