婚外子

出産や育児などへの行政の手厚い保護があることで有名なフランスで「婚外子の割合、半数超える…06年」

その大きな要因が

「フランスでは99年、事実婚や同性愛のカップルに対し、税控除や社会保障などについて、結婚に準じる権利を付与するパクス(連帯市民協約)法が制定され、結婚や家族の考えが大きく変わった」
ことにあるらしい。

この「パクス婚」は両性の合意ではなく、片方の意思だけで解消できる点で、緩やかな形の「結婚」のようだ。


「一方、フランスの昨年の合計特殊出生率(1人の女性が一生に産む子供の数)は1.98で、アイルランドの1.90を上回り、欧州連合(EU)で最高となった。EU平均は1.52だった。」

手厚い保護を賄う財源がいったいどのように捻出されているのか興味あるところだが、(近代)家族の揺らぎがフランスでは相当に進んでいることも興味深い。

尤も労働力の再生産の場として家族のありようが規定されていることからすると、これは記事が指摘しているように、カトリックの下、離婚が難しかったことへの反動という要因よりも、労働の形態が変わってきていることを反映しているだけのようにも思われる。

フランスの事情はよく知らないので、的外れなのかもしれないが、「初産の平均年齢は29.8歳と、年々上昇している」のがその例証かもしれない。。。