無意味なアンケート

半数が「日本の未来暗い」=今年の新成人像−民間調査だそうだ。

連日、メディアではひたすら日本の先行きは不安だ不安だと煽っていれば、そうしたメディアしか見ない(読まない)新成人がこれからの日本の未来は暗いと思っていても不思議ではない。

講義で学生に聞いても、年金、環境、少年犯罪、ニートなど、メディアで、或る意味空騒ぎされている事件が挙げる学生が多い。

かつては未来を構想する思想が力強くあったようにも思われる。少なくともどうすべきであるかということは、正しかったかどうか分からないにしても、見通せたところがあった。

が、最近はそれが難しい(ように見える)。今の日本でも政治的経済的影響から生死に関わる問題はまだまだ数多い。

それにしても、戦後この方、豊かな部類の時代であることは確かだろう。ハングリーな時代には将来に夢があり、豊かになると夢がなくなるというのは古今東西ありがちな話に過ぎない。

ともあれ、かつて戦後啓蒙がもっていた魅力の一つとしての現実と切り結ぶ思想というものをもう一度まじめに考え直す必要を感じる。

さて仕事。。。