いろいろ

11月下旬には信州で窯焚きの手伝い。今回は古唐津の土がいい風合いだった。

その後、師走となり、慌しい毎日を過ごしている間にもう暮れとなる。先日マトゥーリ男声合唱団のコンサートも無事終わったものの、締切の原稿と重なっていたので、考えることとやるべきこととの交通整理がなかなか大変でもあった。

ここ数日はウイルスが胃に入ったせいか、久しぶりに寝込む。吐き気と眩暈にやられていたのだが、いろいろ本を手にとって読んでいた。

これまで狩野亨吉についてはほとんど知らなかった。Wikiによると、一高の校長を34歳でやっていたりするらしいが、漱石の知り合いであったりと交友関係も広かったようだ。

また高島俊男『本が好き、悪口言うのはもっと好き』によると、恐ろしいほどの読書家・蒐集家であったらしい(東北大と東大に狩野文庫があるらしい)。都内にいくらでも家を建てられるくらいのお金がありながら、それをすべて本につぎ込んでいたようだ。

安藤昌益に光を当てたことは凄いことだが、或る時、あまりにもお金に困って『自然真営道』を東大に売ったらしい。売ったその年に関東大震災で焼けてしまったというのだから、なんともはや。。。

ただよく知られているように、『自然真営道』を借り出していた教授がいて、数巻は無事難を避けられた(しかし数年経って、ようやくこの貴重本を借りていたことを思い出したというのだから面白い)。

そういえば、借りている本に付属しているCD−ROMが見つからないので、某大学の図書館の利用ができないのが辛いところだ。。。