Les Brindes

テレビで「情熱大陸」という番組があるらしい。そこで鳴門の漁師「村公一」さんが紹介されていて、ちょうどその番組が放送される前日に、村さんの魚を扱っているお店で食事をした知人夫妻から、先週末にそのお店に連れて行ってもらった。
http://www.mbs.jp/jounetsu/2007/09_02.shtml

極力ストレスを与えないような工夫がされ、しかも〆る際にも極力苦痛を与えないようにと配慮されたスズキなどの魚は普通のものとは随分異なった食感と味わいらしいと聞き、期待は否が応にも高まった。

村さんの魚を扱っている都内の店の一つである「レ・ブランド」は「オーガニック野菜と瀬戸内海鞆の浦の天然魚」をメインの食材にしているフレンチながら、パスタ好きが高じて、メニューにはパスタもある(有難い!)。

小食にしていることもあり、量は少なめにしてもらった特別メニューで、最初は鞆の浦の蛸である。

店主によると、まだ8割の味だというが、食感といい、味といい、なかなかいける。最初の白ワインはサンセール(2000)。次に海老や蟹のプリンのコンソメゼリー寄せやアサリのスパゲッティ(これは塩を加えていないとのことだったが、少々塩辛く感じる)を戴いた後は、いよいよメインディっシュの登場である。

鯛のアクアパッツァである。身と骨が綺麗に分けられながら、身のしっかりとした様子はどうだろう。期待が高まる中、フォークで魚を口に運ぶ。アクアパッツァの場合、身がどうしても弱くなるけれども、この鯛は身がしっかりしている。

ボルドーセミヨンが半分ほどの芳醇な白ワイン(名前は失念というか、魚に目が行ってしまって。。。)も存外合って、しっかりとした存在感ある鯛の身を堪能できた。

体調が悪かったので、存分に楽しめることができなかったけれども、今度は体調のよいときに、生のスズキを食べてみたいものだ。