談合....年金....

珍しくというか、最近朝早くに目が覚める。気温がこうころころ変わると、朝寝苦しくて起きてしまうという次第。

さて、こんな記事が目にとまる。
【関連】脱『うまみ』耐えられず 業者ら『お茶代も出ない』

最近の役所が提示する予定価格が低すぎて(企業の収益を下回るので)、耐震や防災のための発注に業者が入札しない事態が増加しているという。

談合や指名競争入札制度の折は、複数の工事発注というトータルで赤字にならないようにしていたところ、単発での工事発注で競争が激化すると、一つの工事で出た赤字を補填するための手段がなく、入札そのものに応じられない事態だ。

競争自体は自由な参入を保障するものではあるけれども、その前提を間違えると、障害になってしまう。。。

談合と言えば、枚方の事件がここ数日報道されている。たかがと言ってはよくないけれども、地方の小さな事件がここまでクローズアップされるのにはどうも裏があるように思えてしまう。

疑惑で逮捕された初田氏は地元で確か文房具店を営んでいたはず。どうも東京で、郷里!?、枚方の文字を目にすると、たいていよくない事件に絡んだものであるのが悲しい。

一方、社会保険庁の杜撰な管理で明るみに出た5千万件の年金に絡む問題など、木走日記を読むと、驚くことばかりだ。

そもそもデータ管理をフリガナでしていたということだけでも驚きなのだが、以下に長めながら引用させてもらう。。。


「5月26日付けエントリーでは、原簿がないんだから一部データでは照合なんかできないわけで、政府としては「申請」を待つしか打つ手がないんですよ、というリアルな指摘をさせていただきました。

 6月1日付けエントリーでは、実は社会保険庁自身が85年9月に年金記録の原簿、いわゆる手書きの「年金台帳」の破棄を命じていた、というおバカな事実を指摘させていただきました。」

「「全体の15%の284が加入者の氏名や納付実績を手書きした名簿をすべて廃棄していた」事実が、他ならぬ「社会保険庁の調査」で判明しています。」

「2190万人が加入している国民年金ですが、日経記事の結びの指摘「廃棄された名簿に記載されていた加入者の総人数は不明。社保庁は廃棄した市区町村名も公表していない」点ですね。」

「「社会保険庁のオンラインシステム上で見つからなかった年金記録のうち約2割が年金台帳には記載されていた」とは興味深いことです。」

「私は社保庁の今回の年金不明問題の本質のひとつには、社保庁自体の民間では考えられない杜撰な体質が底辺にあると考えています。

 「入り」である年金支払実績のこの杜撰な管理と「出」である年金の不正な使われ方、これは通底していると思います。

 「出」に関しては、公的年金資金はこれまで常に官僚の利益を念頭に浪費されてきたのです。

 グリーンピア事業の限りなく壮大な無駄と惨めな失敗。

 20兆を超える年金を自主運用しうち10兆円株式市場に投資、そして1兆4000億という損失。」

「不明年金問題社会保険庁による「人災」であります。」

払っていた人が払った記録がないと保険庁に言われ、領収書なり、通帳を持ってきなさいとまで言われる事態に、義憤を覚えない人はいないだろう。

官僚制は誰が担い手であったとしても、その合理性が担保されるように本来は設計されていたはずだが、このような事態に至っては、日本の官僚制は抜本的に再検討されていく必要がある。

情報公開然り、「腐敗」や「不正」を断ち切る手段がなかなか実効化されていかない。。。