国東半島

「くにさき半島」。呼び名そのものは、大和の側から見た言い方で、こちらの人々からすれば、国の東にある半島(ちなみに地質学では「半島」という概念はないらしい。まぁそれはそうか)。

朝目覚まし時計をストップさせて30分も寝てしまい、あわてて羽田に向かう。羽田には予想外に早く着いたので朝食をとってから、出発ロビーへ。

すると、今まさに呼び出しのアナウンスをかけられるところだった。11時10分出発の30分前集合と思っていたら、10時30分集合だったらしい。。。

少し遅れて大分到着。意外に肌寒い。まずは安国寺跡へ。足利尊氏国分寺に対して、全国に建てた安国寺。ただ現在はその遺構はない。

弥生時代の住居の復元跡などを見ながら、路傍を見ると、ツクシが元気よくのびている。

それから、横穴式住居跡などを見て、三宮と熊野、元宮の磨崖仏を見る。「熊野」という地名にあるように、国東半島は熊野を真似て地名をつけ、お寺を建てている。

修験道の修行の入り口でもあるこの熊野には、今熊野とも言い、胎蔵寺がある。浄土信仰の変遷もよくわかり、北東にある姫島を目指して、弥勒阿弥陀、観音と時代順の浄土信仰が現われている(カメラメーカーのCanonは創業者が観音様にかけて名前をつけたと初めて知る)。

宿泊は中津で、21年前に母の友人宅に数日滞在して以来だ(10年ほど前に一度耶馬渓を通ったことはあるが)。意外に大きな街である。名物料理が鱧というのも意外だった。。。