宵のうち

「天気予報の用語改正案」で、「宵のうち」が「夜のはじめごろ」に、「朝のうち」が「朝」に変更しようという案が出ているらしい。

一日を3時間で区切って、天気の移り変わりを予報する際にどのような言葉を使って、その3時間を表現するのが分かりやすいかという点から、今回の改正となったらしい。

3時間くらいだったら、だいたいの天気の傾向が予報できるということのようだけれども、「夜のはじめごろ」はいただけない。

ニュースでは「宵のうち〜」と言った後で、「夜遅く〜」と言っているのだから、聞いている者からすれば、「宵のうち」は夜遅くない夜なのだなとわかるはずで、今回のように改正しようという必要はあまり感じられない。

その言葉だけを切り取ってみると、あまり使われなくなっているのは確かだが、その言葉が使われる文脈を考えてみれば、まったく問題ない。

文脈で言葉を捉えるという視点から、考え直してもらいたいものだ。