『知のWebマガジンen』に「塩の博物誌」という連載がある。その第23回は 「さア塩を造らう! 自家用製塩について」

そこにこんな記述があった。

「現在日本で消費される塩のうち、約85%はオーストラリア・メキシコなどからの輸入でまかなわれている。つまり自給率はわずか15%ほど。しかし、日本で消費される塩のうち、食用に使われているのもだいたい15%であり、残りの85%程度は工業用(主として塩素をつかうソーダ工業)なので、もし日本でつくった塩を全て食用に使えるとしたら、自給率は100%に近くなり、他の食品と比べてもかなり高いほうということになろう。」

そうだったのかと思って、塩の情報をウェブで調べてみると、確かにそのような傾向にある。

財団法人塩事業センター
塩の情報室

これらのページからは、さまざまな塩の使い方から塩そのものに関して一通りの知識を得ることができる。

古来、人間の生命活動に必須のものであり、また清めの際にも用いられる。また実際に単なる清め以上に消毒でも十分な効果を発揮する物質である。

ところで、1932年に大蔵省専売局が一般市民への塩の供給が難しくなったので、自給製塩の奨励をしたことがあるらしい。

奨励本には、海水を鍋で水分を蒸発させると、相当多量の熱エネルギーを消費するので、塩分濃度を高くしてから、塩の結晶を作るという二段階に分けての説明が載っている。

さらに塩分濃度の高いかん水を使った料理として「美味」にランクされている筆頭は、鰯のつみれ汁。

今夜はそれほど寒くはないけれども、なんだか食べたくなってくる。。。