ニュース雑感

「日本の子供は先進国でずば抜けて「孤独」…幸福度調査」によると、

「「孤独を感じる」と答えた日本の15歳の割合は、経済協力開発機構OECD)加盟25か国29・8%と、ずば抜けて高かった。日本に続くのはアイスランド(10・3%)とポーランド(8・4%)だった。

 また、「向上心」の指標として掲げた、「30歳になった時、どんな仕事についていると思いますか」との質問に対しては、「非熟練労働への従事」と答えた日本の15歳の割合は、25か国中最高の50・3%に達した。

 また日本は、親が働いていない家庭の割合が、先進国中で最も少ない0・4%。ところが、平均収入の5割を下回る家庭に暮らす「貧困児童」の割合は、14・3%にのぼり、最悪の米国(21・7%)から数えてワースト9位となり、子どもを持つ「ワーキングプア」の家庭が相当数に達していることが分かった。

 また、10冊未満の本しかない家庭の割合は9・8%で7位。「静かな勉強場所」「学習用のコンピューター」「ネット接続環境」など、教育環境の充実を象徴する8品目中、所有が6品目未満の家庭は53・3%にのぼり、ギリシャに次ぐワースト2位となった。」

子供を取り巻く環境はそれほどよくはなっていない。

しかし自殺という点で見ると、存外悪くない。

「未成年者の自殺者の数だけ単純に比べれば、2003年で1955年当時の5分の1。外国と比べても、数年前の統計では、日本の5−14歳の自殺率は、データのある12カ国中、低い方から2番目なのである。

 むしろ問題は、子どもたちに「死なないで」と呼び掛けている大人の方だ。05年で、大人を含む全体の自殺率は子どもの13倍。もし大人だけで数字をはじけば、もっと差は広がる。」

子供は繊細で傷つきやすいのかもしれないが、それ以上に大人の環境は悪化しているということなのだろう。

ワーキングプアの増加、各種社会保障の削減、医療体制の脆弱化、思想信条の自由への侵害、その一方で相変わらずの政治家や大企業の腐敗、、、この妙な傾向に陥っている「統治」の有り様をいい加減変えないと大変なことになるのではないか。。。