初釜
なんと既に梅が咲き始めていた。年末年始が意外に暖かかったので、つぼみが開いたのだろう。今月下旬にはそれなりに梅が楽しめるかもしれない。
花月の会にはあまり出席率がよくないけれども、なぜか年末年始には伺うことができることが多い。
終始和やかな雰囲気で進行するのは、朝早くからボランティアで準備してくださる方のお陰である。
またその方の練ったお濃茶が素晴らしい。久しぶりに美味しく練られたお濃茶を戴く。
正直、ベテランの域に入る人でも、練ったお濃茶の美味しくない人が存外多い。いわゆるだまのあるお濃茶。
お茶席ではまさか美味しくありませんとは言えないから、よほど注意深い人をのぞいて、自らの点てたお茶の具合はよく分からない。
お茶碗にだまが残って返された場合には、さすがに気づくだろうけれども、練り具合のよしあしまではなかなか見通せない。
もちろんお茶とは、単に技術的な上手い下手を競うわけではないので、心をしっかりと入れたお茶ならば、それは「美味しい」ものである。
ともあれ、普段お稽古をしていないので、お稽古の雰囲気に触れることは大いに刺激的なことである。
お稽古再開はここ数年来思い続けてきたものの、なかなか再開できないでいる。。。