年末年始

晦日に帰省。途中、雪化粧された富士山や伊吹山が美しい。

温泉に入って一息してから、夜に京の町へ。知恩院の鐘の音が響き渡る中、庵で静かにお茶とお酒を戴く。除夜釜は一年でお世話になった人に茶を振舞うもので、お相伴させてもらう。

古くは除夜の鐘を聴いて席中で年越しとなり、新年の挨拶もしたという。すっかり冷え込んだ夜中に、16人がかりで撞く鐘の音に過ぎ行く年を思う。

年が明けて、新年の挨拶。御屠蘇には昨年お世話になった「くどき上手 山田錦」。お昼過ぎに、元旦からは珍しいことだが、親戚周り。

また生駒山にのぼり、大阪や奈良を一望してこれからの一年を思う。枚方への帰路、寿盞鳴神社を見つけ参拝。山奥に人知れずといった雰囲気の神社。このスサノオの当て字も珍しいような気がする。

笠置方面に向かう途中、銭司聖天があり、初めて訪れる。茶園が広がる中に境内があって、参拝客よりも地元の人の方が多い。

この一帯が銭司と呼ばれるのは、708年に武蔵で銅が採れて、交通の要衝にあるこの地で和同開珎を鋳造したからであると言う。

いつもならば、笠置温泉に入るのだけれども、木津川を上ると「島ヶ原温泉 やぶっちゃの湯」というのがある。

お正月ということもあって館内は混雑していたし、驚いたのは、女湯は10分待ちと出ていたこと(券を買う際にはなんと30分待ちに!)。

ともあれ、男湯に入ると、さまざまな湯がある。泉質は悪くないし、37度の源泉をそのままかけ流しにしている湯船があるのもよい(但し狭い。3人ほどしか一度に入られない)。平日の混んでいない時分に行くとよさそうだ。

また尺八の稽古も久しぶりにしてもらう。しかし1年前に比べてまったく進歩がないのは、やはり稽古をしていないせいか。ようやく「初心者」としての心構えが出来たところだ。。。

こんなわけでお正月三が日はゆったりと過ごした。。。