英国の監視カメラ

お試し版でポストされていた横書きの産経新聞に英国の監視カメラの設置状況について書かれた記事があった。

英国が監視社会化していることは知っていたが、英国で100万台のカメラが作動し、そのうちロンドンでは50万台、通行人は1日100回、5分に1回の割合でカメラに映し出されているという。

記事も指摘している通り、この監視システムが2005年7月7日のテロの際に犯人を特定するのに大いに役立ったのは確かだ。

さらに週3.5ポンドを支払えば、自宅テレビのリモコンで監視カメラを操作して自宅周辺を監視でき、不審な人物がいたら警察にすぐ通報できるという自警的サーヴィスもあるらしい。

監視カメラの導入で犯罪発生率は減少したという(どの程度か分からないが)。住民の多くも監視カメラによる治安システムを大いに評価しているらしい。

確かに出来心的な犯罪の抑止には役立つことだろう(現在長野各地で頻発している大規模な窃盗事件では、自動照明を設置していた家は被害を免れているらしい)。ただテロなどの大規模な犯罪に対して抑止の効果があるのかは大いに疑問で、犯行後の犯人特定に役立つに過ぎないという声があるのも当然だ。

カメラは所詮映し出すだけのものであり、視られているという意識は切羽詰った(と思い込んでいる)人間を抑制することはできない。。。ではどうするか。