Mathis

講義の準備中。。。

何かをしていると、時折、無性に聴きたくなるのがヒンデミットの作品『画家マティス』である。尤も持っているCDはアバド=べルリンのもの(1995年)だけだが、この曲については実は誤解をしていた。

画家マティスと聴いて真っ先に思い浮かべたのはフランスのMatisse, Henri(1869-1954)だった。神経質なマティスの内面世界を描いたものだろうと思っていた。それにヒンデミットと言えば、ドイツでユダヤ人であったために不当な扱いを受けていた作曲家であり、一時期フルトヴェングラーが弁護に立ったほどの人物だから、そうした暗い影が作品に投影されているのだろうと思っていた。

しかしヒンデミットの『画家マティス』は中世ドイツの画家Matthias(Mathis) Grunewald (1470/80-1528)だった。確かに彼の絵を見てから、曲を聴くと、確かにこちらの方がしっくりくる。なまじカタカナの日本語表記だったので誤解してしまった。。。