目白 Cherive(シェリーヴ)

講義の準備は終わらず。初回の講義は案外気軽にやることなのだろうけれども、意外に当の学問の意義付けを普段は忘却してしまっている(勿論それではいけない)。そういえば、講義の前は毎回徹夜で準備だと親友が言っていたが、それは正直避けたいところだ。

少々頭を切り替えるために昨晩行った目白のフレンチ「Cherive(シェリーヴ)」について。最初はシャンパーニュにベーコンとチーズ、ケッパーと前菜は大きくぶつ切りしたノルウェーサーモンと春のお野菜をキャベツ巻きしたもので、人参(!?)のソースと煮たバルサミコ酢の甘いソース。

お魚はスズキの香草焼に乾燥トマトのソース。

お肉はウサギ肉で香辛料やら諸々をくるんだものなので臭みもなく、柔らかくて美味。

ワインはもちろんWine Partnerのもの。白のトーフのシャルドネは香りよく清らかな味。赤ワインはボルドーのシャトー・リコー(2002年)。先月行ったせいか、親近感のようなものを覚える。グラスを回すとふわっと香りが立ち上り、口に含むとじわりと樽の香りが広がる。最後に戴いたシャトー・ピーポー(2001年)はサンテミリオンのもの。あの石の壮大な地下教会を彷彿とさせるような、しっかりとした味わいでいながら、癖があまりなく、瞑想にふける僧侶の趣き。美味。。。

ただ惜しかったのは、まだ大勢のお客さんに慣れていないのか、料理が熱々ではなかったこと。これはお料理がよいだけに本当に惜しい。そのほかは前菜からメインまで春野菜をふんだんに使ったコンセプトで、素晴らしい。今回で3度目だったが、都内にあるフレンチのリーズナブルで美味しいお店のひとつだ。

ちなみに店名はシェフの岸さんの名前(リーヴ)からとった造語だとのこと。さて、講義の準備。。。