昨日は

雑用の一日。いろいろ片付ける。夕刻、神保町にて音楽会。海老に添えられたウドや鮫の揚げ物を、貴重な甕出し紹興酒とたくさんのワインとで戴きながら、日本の歌からオペラの歌まで堪能する。アンコールでメリーウィドウの主旋律を聴けたときには、まるでウィーンにいるような心持だった。

夜は久方ぶりに親友とあれこれ語り合う。お互い、忙しくなってなかなか会えないが、昨晩は1972年物のワインを開けて楽しく飲む。少々飲み頃を過ぎてしまったかと思えたが、自分と同じ年のワインには不思議な愛着が湧き、批評をするよりも、そうした年数に思いを馳せる。このワインの作り手も今や次の世代にかわっていて、それを考えてもまたひとしおな気分。ちょっぴり苦い味が含まれていて人生を見事に表現しているようだった。

また某さんから上野での工芸展の招待券を頂戴する。所用の準備が早めに終われば、会場にいらっしゃる日に伺えそうだ。毎年、この時期に上野で作品を拝見するのが恒例の行事になりつつある。春の楽しみの一つ。

今週末からまた研究会ラッシュとなる。これを乗り切ると新たな春がやってきそうだ。