神戸空港

開港したそうである。果たして必要なのかという議論はもう今更という感がしないでもない。採算がとれるのか、地震よりも津波のことを考えているのかという諸々の問題と共に、田川氏が指摘していることだが、1995年1月17日に神戸空港の建設を「復興対策」の名の下に進めたという非常に問題のある点。。。

また諫早湾干拓事業によって、特産のカキが採れなくなった有明海の問題も先日或る所で話題になった。干拓事業を進めたところの言い分は、締め切り前昭和60年8月の床上浸水の被害が18戸だったのが、締め切り後の昭和11年9月の時にはどこも被害を蒙らなかったそうだ。

18戸と言えば、東京都で大雨がきて床上浸水する数に比べて随分少ないなと思っていたら、昭和57年の台風(総雨量492mm)で農産物の被害総額は1億700万円ほどで、4〜5日水がひかなかったそうだ。それに対して、平成11年7月の台風(総雨量342mm)では300万円ほどだったそうだ。

比較対象が随分といい加減なのも、こうした公共事業によって利益を吸い上げるのがその土地の建設業や地方官僚なのだからさもありなん。。。

一方で公共事業に依存する体質となってしまった地方では、公共事業がないと死活問題にもなり得る点はきちんとおさえておくべきことではあろう。