プライドと偏見

少々気になる映画だ。原作のJ.オースティンについては、ちょうどベンサムと時代がかぶることもあって、ウィンチェスター近辺やバースのオースティン・センターなどを訪れたことがある。

『Pride and Prejudice』はタイトルがまた意味深である。18世紀思想史において、この2つの概念はとても重要視されたものだからだ。ラヴジョイの『人間本性考』が想起され、バークやら、ヒュームやら、いろいろな人物が絡んでくる。

しかしこのタイトル。どうも訳しにくい。映画のタイトルは『プライドと偏見』で済ませているが、翻訳されている岩波文庫では『高慢と偏見』、新潮文庫では『自負と偏見』である。確か『自負と偏見』の方が原意に近いとどなたかが力説していたな。。。

「『高慢と偏見』Pride and Prejudice (1995)は1995年にBBCで放映されたミニ・シリーズで、ジェイン・オースティン原作の文芸ドラマ。当時この作品の放映時間には、通りから人影が消えたといわれるほど熱狂的な支持を受け、驚異的な視聴率を記録した」らしい。

さてこのドラマでダーシー役を務めたのが、Colin Firthだ。『ブリジット・ジョーンズの日記』が『Pride and Prejudice』を下敷きにしていることは知っていたが、彼が両方に絡んでいるとは知らなかった。『Pride and Prejudice』を観てから、『日記』を見るとさぞかし面白いのかもしれない。

プライドと偏見』の予告編をネットで見たところ若干ドラマティック過ぎるのではと感じる。観に行きたいところだが、おそらく映画館では観ずにレンタルビデオで見ることになるのだろうな.....