痛みのない改革へ

明日提出する書類に追われている中、つい逃避的に五十嵐仁の転成仁語を読む。

曰く、「小泉首相の進めてきた『構造改革』は、庶民にとっては『痛み』が増すばかりで出口が見えないものでした。2004年4月からは医療費がそれまでの2割から3割に増加し、国民年金は0.9%引き下げられ、雇用保険も引き下げられました。今年になってからも、介護保険料が値上げされました。10月からは特別養護老人ホームなど施設の食費と住居費が全額自己負担になります。
 政府税制調査会所得税と個人住民税の定率減税5割縮小を打ち出し、酒税、たばこ税の引き上げ、生保の予定利率引き下げ、公的年金控除率引き下げ、配偶者控除の廃止などが実行されてきました。国立大学法人の授業料値上げ、住宅金融公庫の融資縮小、介護施設利用の自己負担増、自賠責保険料の値上げなども決まっています。
 06年度の政府税制調査会所得税の全面見直しの検討に入ろうとしています。07年度からはいよいよ消費税率の引き上げが焦点になります。『消費税率の二桁化』が実行されれば、12兆円の増税です。」

低所得者の生活を直撃するものばかりが挙がっている。我田引水だが、ベンサムが考えたように痛みのない改革を理念として押し進めねばなるまい。

理念と現実とがぶつかりあわないで、ただ最初から改革には痛みがあるではサディズムマゾヒズム信奉者はよいだろうけれども、そうでない人にとっては困りものだ。

さて明日は暑くなるらしい。書類を仕上げなくては。。。