ベンサム研究会、モツレク

今日は午前から、本郷でベンサム研究会。ロンドンから一時帰国中の某氏がオースティンとJ.S.ミルの功利主義について報告。オースティンが神学的功利主義者だとは知らなかった(尤も、神学の中身はどうも不確定のよう)。Bentham is Paley minus a belief in hell-fire. Mill was Austinminus a belief in hell fire. 興味深い。

お昼をはさんで、ベンサム憲法典に関する報告とベンサム戦争論の報告。昔読んだはずのところをすっかり忘れていることに愕然とする。

研究会後は学士会館のビアガーデンでビール(実は発泡酒)で1杯。夜は叔父からもらったチケットで、モーツァルト交響曲第25番と「レクイエム」(沼尻さんと日本フィル。サントリーホール)。

2年ぶりくらいに見る沼尻さんは変わらずよい雰囲気。交響曲の25番も生は初めて。ヴァイオリンがちょっとかたい音だったが、綺麗な演奏。

座席がオケの横、合唱団のすぐ隣だったので、モツレクはソプラノの声(絶叫交じりと言っては失礼かもしれないが、本番で力の入った方の声)がちょっと耳に痛い。

沼尻さんが「キリエ」で随分とドライヴしたので、オケは大変だった様子だが、あんなに早いキリエは初めてだったので、楽しめた(レクイエムに楽しめたという表現はあまり好ましくないが)。

音楽茶話会でお世話になっているヴィオラの新井さんは遠くからでも目立つキャラクターだ。ぎょろっとした目に、がっしりとした体格で格好よく、演奏している姿は真剣そのものだが、演奏の合間にはいつもの楽しげな様子が見られる。

よい夜を過ごした。。。