社会理論研究会

昨晩は男声合唱の練習。なかなか団名が決まらず.....。

今日はお昼から三田で社会理論研究会。参加者は5名で、第1報告は「2ちゃんねるの挑戦あるいは挑発−匿名掲示板管理人の法的責任について」。とくに民事訴訟における厄介な問題について。

とくにアメリカのコンピュサーブ事件とプロディジ事件を初めて知った。コンピュサーブもプロディジも「パソコン通信事業者で、誹謗抽象表現を流通させたとして被害者から訴えられた。」

「コンピュサーブは、書店や図書館と同じDistributorであるとし、情報の流通には責任をもつが、内容を知る必要も無ければ責任をもつこともない主張し」、裁判所でも認められた。

一方、プロディジはユーザーに不快な思いをさせないよう特定の表現を書き込ませないよう利用者規約で明記していたため、「Editor同様の責任を負うべきだとされた」。

最近、mixi内で一悶着あったが、管理者の責任に関して厄介な問題を提起しているし、日本で制定された「特定電気通信役務提供者の損害賠償責任の制限および発信者情報の開示に関する法律(プロバイダ責任制限法)」はパソコン通信時代を想定していて、現在のインターネットの状況には対応していないらしい。

2番目は、『功利主義は生き残るか』の報告。

功利主義と極大満足説との相違、課税論の類型、著者の意外なヴィクセル評価(功利主義者)を軸にした読み込みはスリリングだった(ちょうど夕刻で睡魔が襲ってきてしまい申し訳なかったが)。

参加予定だった某氏とはすれ違ったようで、残念。。。

研究会の後は、某所で飲む。帰宅して書類作成。。。