トマト寒天、騒音

諏訪中央病院のサイトでダイエット食のトマト寒天のことを知る。数日前から作って食べているが、ネットで検索すると、意外に有名なので驚いた。

私は生のトマトをあまりすり潰さずに作るトマト寒天が食感も楽しめて美味しいと思うが、たいていのサイト、例えばbiglobeの健康では、生のトマトよりも、トマトジュースで作ったほうが美味しいとある。

食べにくい場合には、レモンを入れるとよいともあるが、今度食べ比べてみよう。私はバジルの葉を大きめに手で千切り、ほんの少し塩を入れて、食べるときにオリーヴオイルを少しだけ垂らす。なかなかよろしい....。

夜半、つい現実逃避的に中島義道『うるさい日本の私、それから』を手にとってしまう。1996年に出た『うるさい日本の私 「音漬け社会」との果てしなき戦い』の続編。

最初の版が出る前に、某現○研で一度報告を聞いたことがある。事前に騒音倫理と聞いていたので、現代の騒音問題についての報告かと思っていたら、内容はぜんぜん違っていた。

『ウィーン愛憎』でもその片鱗が見られる著者の「闘いぶり」は徹底している。

大変な大声で得意げに放送を流している駅員のマイクを取り上げ、線路に投げ捨ててしまったり、政党の宣伝カーや竿竹屋の車に立ちふさがったり(実際、車で追いかけられたこともあるらしい)、エスカレーターなどで流れるアナウンスの内容をチェックして、それが不必要であることを管理会社に何度も出向き、手紙を書き、説得し....。

私も常々、日本の社会に蔓延する無用で騒がしい音に腹立たしい思いをしてきた。喫茶店など、どこのお店でも当然のようにBGMが流れているし、無用なアナウンスも数多くある。

その反面、数年前の2月のことだが、関空発ソウル行きの飛行機に乗っていた時のことである。その日の朝、ソウルでは記録的な大雪に見舞われ、街中の道路が雪で覆われ、また凍り付いていたらしい。

ちょうど父親の還暦祝い旅行だったので、家族4人で乗り込んでいたが、アナウンスが流れ、離陸が少し遅れるとのことだった。

まぁ、よくあることだと思っていると、今度は長引きそうなので、一旦飛行機から降りてくださいとのアナウンス。原因については何も語らないし、現状も分からない。航空会社としてこれからどう対応するつもりなのかもまったく語らない。

何度か掛け合ったが、下っ端の人には何を聞いても要領を得ない。結局6時間ほど待たされた挙句、翌朝まで飛行機は飛びませんと言い渡される。

こうした対応に憤慨したのは事実だが、さらに驚くべきは、搭乗しているお客への対応があまりに杜撰だったこと。ソウル行きの飛行機だから韓国人も多く乗っていた。

航空会社は彼らに対して終始日本語でアナウンスしているのである! 国際的な航空会社が、しかもソウルに飛ぶ便なのに、韓国語での放送がないとは何たることか!

一応、偉そうな人を捕まえて、韓国語でも放送するべきでしょうと伝えたら、ああ、そうですねと言いながらも、結局流れない。

韓国の人たちは日本語の出来る人や周囲の日本人から情報を得ていたようであるが、肝心の情報を流さないのに、無駄な案内放送を流す典型を見たようだった。

またJR山の手線では、様々な事故で、時折運転がストップすることがある。その際のアナウンスも、ひどい。

まず原因がよく分からないし、どれくらいで復旧するか分からないことが多い(地震などの場合、線路を全て点検するということがあるから、時間のかかるのは仕方がないにしても....)。ホームにいると、どこそこの駅が事故があって、電車が遅れていますという案内だけがある。

だから乗り換えた方が得策なのか、電車を待つほうがよいのか判断できない。駅員も対応に追われているのか、ホームにはいない。

しかし駆け込み乗車はお止めくださいとか、JRの宣伝、傘のお忘れ物などの無駄な放送は延々と繰り返される。

そもそも駆け込み乗車を防ぎたければ、発車前の音や放送を止めればよい。あれらの音が逆に駆け込み乗車を誘発しているのだから。

中途だが、一旦、仕事に戻るとしよう。。。