黄金の茶室など

杉並区で「つくる会」の教科書が採択された。朝日によると、「都立の中高一貫校4校と盲・ろう・養護学校(分教室を含む)のうち、盲学校と知的障害の養護学校を除く計25校用」だ。

朝、このニュースについて書いていたら、うっかり削除してしまってまいる.....。

お昼は知り合いに誘われ、銀座にあるはせがわで黄金の茶室やインドネシア産最高級紫檀の仏壇など、人間国宝レヴェルの作品を拝見する。案内役の方の仏教理解にはちょっと頭をかしげるところがあったが、手を合わせ、仏に感謝し、お祈りするよすがとして、仏壇を捉えるべきという点は新鮮だった。

利休の時代には茶室の壁に赤い紙を貼ったこともあるらしいが、黄金と赤の毛氈のお茶室は意外にしっくりして、煤竹も良く似合うのが面白い。お茶室の金箔は金閣寺の金箔などよりも遥かに優れた三枚掛けの金箔とのこと.....。

愛知の万博に出品されているプラチナ茶室にもうすぐ模様替えされるらしい。

その後、ちょっとしたハプニングがあってから(!)、日本橋三越の「 新しい茶道具の取り合わせ展」に行く。「マンションのお茶」がテーマ。

渋柿の円筒の茶筌筒、8枚辺からなる煙草盆など、景色のよいお道具を作った某掲示板の塗師さんに話を伺う。

運よく塗師の師匠についた話や、師匠が何でも自分で作ろうとする作家風の人だったので、その塗師さんも木地師で作ってもらう以外は、蒔絵師などに頼まず自分で作るといったことを伺う。

福島出身の人らしく、まじめで誠実そうな職人で、同年代の若い職人さんの活躍を見て、私も頑張らねばと思う。

ちょうど呈茶をしていたので、お茶を戴く。お菓子は徳島の澤鹿。お茶も美味しく、席主が気軽に話していたので、楽しい席だったが、展示会を企画された某名物先生は阿波踊りを観に行かれていて、いらっしゃらず残念....。

ただ「取り合わせ」と謳っているにしては、ほとんどが各作家の作品毎の展示になっていて、趣向があまり凝らされていないのが惜しい。

入り口脇と正面には、風情のよい大観の絵が飾られていて、入り口脇のものは、なんと5千6百万円也。マンションが買えるな〜と話しながら、会場を後にした。