早々と

花粉症になってしまう。一昨晩から、そういえば、まさに立春からだ。クシャミが出るし、鼻の具合もよくないので、心もあまり晴れない。

ともあれ、昨晩は遅ればせながら『ダーウィンの悪夢』を観る。いまひとつまとまりがないのが残念だが、タンザニアが抱えるさまざまな問題点が浮き彫りになっているよい映画。

ヴィクトリア(!)湖に放たれたほんのわずかのナイルパーチが生態系を変え、人々の生活も変え、さらには人々の生命を翻弄している様には、名状し難いものを覚える。

日本で白身魚、場合によってはスズキになっているのは知っていたが、実際に荷揚げされる様子を見ると、不気味だ。もちろんスズキの仲間だから、別に偽装しているわけではないが、下ろされると、きれいな白身魚。日本とアフリカはさまざまなところでつながっているが、これもそのひとつ。

映画では、ナイルパーチを運ぶパイロットらが登場する。EUなどから来る際には、武器弾薬を積んできて、帰りに魚を持って返る。いずれもタンザニアの圧倒的多くの人の利益にはならない。

このようなタンザニアでの熾烈な状況に対して、国連の援助などの議論がいかに冷ややかにタンザニアの人々に捉えられているかも、浮き彫りになっている。

ドキュメンタリーは内容がいいものの、カメラワークが悪いので、どうしても、画面酔いしてしまうのが、まことに残念・・・。