メタボ

昨日の研究会で聞いて驚いたことは、これまでのメタボの定義というのが身長にかかわりなくされていたという話。

ただしかし正確に腹囲を測るのは難しい。お腹に力を入れて引っ込めてしまうと5センチが変わるらしいから、くすぐってから測るとか、少し時間を置いてから測るとかいろいろ話す。

来年度からはメタボの社員を抱えているところでは、保健組合に対する支援金が減額されるらしいから、メタボの危険のある人は健康的になるよう、一層強い圧力がかけられるだろう。

片方で岡田斗司夫『いつまでもデブと思うなよ』が告発しているような不健康な食生活を強要するような生活環境がわれわれを取り巻いているから、岡田氏のように「レコーディング・ダイエット」で地道にダイエットするという方法は食生活を見直すよいきっかけになるだろう。

そうすることで、身近にある食べ物がいったいどこで作られて、どのように運ばれて、そしてどのように調理されたかということにも関心が湧いてくるだろう。

しかしS氏から教えてもらった岩村暢子『変わる家族 変わる食卓』(勁草書房)では、一方での相変わらずのグルメブームとは裏腹にとてつもなく恐ろしい食卓の光景が展開している。

面倒くさいとか、好きなようにするという規準から家庭の料理!?(というよりも、カップ麺だとか出来合いのものがほとんど)が恐ろしくみすぼらしいものになってしまっていることに戦慄さえ覚える。

ちなみに、これもS氏から教えてもらったことだが、『ビッグコミック スピリッツ』(11/26号)に掲載されている『美味しんぼ』で、岩村氏の本が「書評」されているらしい。。。