八という数字

日本における宗教は古来から混淆している。土着の信仰も含めた神道、仏教、道教儒教、ついでにキリスト教など。

八という数字は道教ではとても重要な数字で、天地宇宙全体を象徴するものだとは実は今日改めて知った。

来週、大分の宇佐八幡に行くのだけれども、道教と仏教、神道が習合した最初の形態が八幡信仰だといわれる。

八幡様は周知の如く秦氏と関係が深い。大陸の技術や知識、財力などを頼みにして、古来、多くの武家が関わりを深めた。

長岡京平安京の造営に関わって都を守護する場所に据えられた岩清水八幡宮は源氏が氏神にしているところだが、本来、源氏と八幡宮とは何の関係もない。単に源氏が八幡宮の経済力などを頼って関係を深めたに過ぎないようだ(現代で言えば、公明党創価学会の関係に近いだろうか)。

古事記』が『淮南子』に大きく依拠していることからも分かるように、古来から道教の影響は意外に強いようだ。

老子荘子は一時読みふけったが、改めて読んでみたくなった。