CD

久しぶりにCDを購入。

○グルリット ヴァイオリン協奏曲

 ヴァイオリンは、あの渡辺茂夫。当時14歳である彼の演奏は、時折幼さを感じさせるけれども、ここでも恐ろしく成熟していて、とても少年の演奏とは思えない。力強さと繊細さが同居して余裕すら感じる演奏に本当に驚くばかりだ。

 ライナーノートによると、この日の渡辺茂夫の体調はすこぶる悪かったらしく、絶対安静という医者の指示にもかかわらず、注射を打っての演奏だったらしい。本当に一度、生で聴きたかったヴァイオリニストだ。

 指揮は作曲者のグルリット。実は初めてこの名を知った。ドイツで不遇な地位にあり、迫害を受け、近衛秀麿や橋本国彦らから招かれ来日し、1972年に亡くなっている。


○『ベスト・オブ・ヘイリー』

 ピュア・ヴォイスということで、さまざまなCMに使われているらしい、彼女の曲は、確かに綺麗ではあるけれども、聴きこむという雰囲気ではない。

 これには編曲の問題もある。ただまぁ聞き流すにはよいかな。

ほかには、『ムラヴィンスキー ライヴコレクション 1972,1982』(チャイコフスキーの5番が収録されている)、『マーラー 交響曲第5番 R.ノリントン シュトゥットガルト放送交響楽団』(あのノンヴィブラートだとどのような演奏になるのか楽しみだ)、『ブラームス ピアノ協奏曲第1番 ラトル、BPO、ツィマーマン』、『フルトヴェングラー バルトークヴァイオリン協奏曲』(OTAKEN。音質に大いに期待)など。

これらはまだ聴く時間がもてそうにないが、早く聴きたいところだ。