ミサイルとロケット

北朝鮮7発目を発射 首相「遺憾な事態」である(最近どうもこの種の話題が多いなぁ)。

日本政府は安保理決議を求めて動き始めているようだが、どうも腑に落ちない。なぜ今更、それも日本国内の基地に米軍の迎撃ミサイルが配備されるという時期に、米国を挑発するようなことをするのか。また例えば、以下の記述。

北朝鮮は5日夕、7発目のミサイルを発射、同日午前中の6発のミサイルと同様、ロシア沿海地方南方の日本海に落下した。」

ミサイルと言うと軍事的なイメージしかないが、ロケットではどのように感じるだろうか。

北朝鮮は5日夕、7発目のロケットを発射、同日午前中の6発のロケットと同様、ロシア沿海地方南方の日本海に落下した。」

日本も散々ロケットの打ち上げには失敗しているから、似たようなものかなと思わなくもない記事になる。

いや、北朝鮮の今回の行動が問題があることは承知の上での話である(このようにミサイルをロケットと言い換えたとしても、何も北朝鮮の行動を正当化するつもりはない)。

ただ弾道ミサイルとロケットとは構造上、とてもよく似ているらしい。Wikiの記述や以下のページの記述を参照。

さて人工衛星打上げロケットと、弾道ミサイルはそれほど区別しにくいものなのでしょうか?
 そう、テレビの軍事評論家の皆さんのおっしゃるとおり、非常に区別しにくいです。だって宇宙ロケットは、 つまり弾道ミサイルの速度の速いやつで、

  1.弾道軌道(大気圏外にでて飛行。7.9km/sより遅いが、近い速度)
   ↓
  2.地球周回軌道(第1宇宙速度7.9km/sより速い)
   ↓
  3.地球重力圏離脱の軌道(第2宇宙速度11.2km/sより速い)
   ↓
  4.地球周回(7.9km/s以上)+トランスファー軌道移行用ロケットつき
   
 という感じで、打上げ燃料が少ない順に並ぶのです。
 アメリカの古い大陸間弾道核ミサイルには、アトラスやタイタン2があります。名前のとおり、今衛星打上げに利用されてるロケット・アトラス2やタイタン3、4の前身なのです。」

またテポドンの構造についてはこちらのページが解説している。

こうした一連の問題について「全体主義国家」を擁護するつもりは毛頭ないが、冷戦期にあった虚構的ソビエト脅威論を彷彿とさせ、なにやらきな臭い政治関係が(日本や)アメリカから漂ってくるように感じる.....