講義、原発。。。

夕刻まで講義用資料の作成。10年ほど前に読んだ本で、誰だったか忘れたが、名講義をする先生でも最初はちゃんと原稿を用意されたという。それをしない人は学問を軽んじていると言われたとか。。。

最近学会報告でも原稿を作らなくなってしまったので、これはいけないと思い、第1回目の講義資料を作成してみる。まだ途中だけれども、引用箇所を明記して、参考文献をチェックしてとやっていると随分骨が折れる。さらにこれをパワーポイントでやるのかと思うと、少し気が遠くなる。。。

ともあれ最近妙に地震に敏感になってしまった。ちょっとした揺れに結構ドキッとしてしまう。これにはいつも座っている椅子の使い方がよくないせいもある。背もたれが自由に動くので固定せずに微妙な角度で使っていると、ちょっとしたことで「揺れ」を感じてしまうからだ。あれ、地震かなと思ったら、単に自分が揺れていただけだということが結構ある。

地震で怖いことはいろいろあるが、日本の場合は最近またメディアにも登場した原発だろう。某MLで回ってきた記事によると、毎日新聞4月5日朝刊「福島第1原発放射能帯びた水漏れる」、「時事通信 制御棒1本にひび=北陸電志賀原発」、「共同通信 制御棒1本に2カ所のひび 定検中の志賀原発1号機 」、「毎日新聞志賀原発>1号機の制御棒1本にひび割れ」、「共同通信 ノズルの溶接外れは18カ所 島根原発2号機 」とある。

こんな調子で大丈夫かなと心配になるが、NYは50キロ離れたところに原発があるらしい。まぁ地震はないのでよいのかもしれないけれども、あれだけ広大な土地があるのだから、もう少し建てる場所を考えられなかったのかと思う。。。

日本の原発について、少し古いがこちらで、わかる。

「1978年、国の地震予知連絡会は、近い将来に地震発生が予想される地域を、特定観測地域・観測強化地域に指定しました。(図4)

  日本の原発のうち26基は、特定観測地域・観測強化地域にあります。また、若狭湾沿岸の14基も、その至近にあります。これらを合わせると、日本の原発の77%になります。」だそうである。

これはちょっと怖い。何よりも危険なのは近隣住民だし、中越地震の折にも被災地近くで原発が稼動していたという点で安全面に不安がある。

もちろん原発に依存しないようにするには、これまでの生活を180度方向転換するか(これはまず無理だろう)、社会システムやエネルギーの革命がないことにはどうしようもないだろう。

近年一般化しつつあるリサイクルなどはそれなりに有効だが(やりすぎると環境負荷が増大するが)、石油や電気を直接生活者が利用せずとも、産業の根幹にそれらのエネルギーが膨大に使われるようではたいしたことにはならない。太陽光エネルギーなどの代替エネルギーもそうで、その社会の全体的な視点からエネルギー問題を議論する必要がある。そういう意味では、これからの社会の在り方を含めて、エネルギー問題は真剣に考えられなければならないが、何かよいデザインはないものか。。。

六ヶ所核再処理工場の問題については、こちらを参照。もう少し頭を使って、こうした分析的なことを書かないといけないと反省。