晩秋の一日

銀杏の葉の鮮やかな黄色が美しいこの頃。黄色い葉で覆いつくされ絨毯になった道は晩秋を感じさせ、散策に最適だ。

お昼過ぎ。某所で美味しいお茶を一服戴く。いろいろご厄介になっている方々が集うお茶室。そこで感じるのはお茶はやはり人柄が出るものであり、思想が出るものだということ。

その場の雰囲気がとても和やかで温かい。こうしたお茶室の空間を作り出すのは容易なことではない。しかし現に出来てしまう人がいて、その近くにいられることは至上の喜びである。

だから逆に異なる考えの人のお茶空間というものはギスギスしていて苦しい。たとえお道具がどれほど立派であり、綺麗に茶室が飾られていても違和感がある(その違和感はベートーヴェンマーラーを一つのコンサートで聴かされるようなものである。どちらも一流だが、あれほど個性の異なるものを一度に聴かされるのではたまらない)。

それを感じたのは一度や二度ではないが、そうした空間からはできるだけ遠く離れていようと思い立ってから、あまりそうした空間には出会わない。

知名度といった「名」をとることが多い世の中。本質というか「実」をしっかりと見据えた方々は稀だが、幸いにもそうした人々にご縁を戴いている。

さて、夕刻は来年2月のお茶会の打ち合わせ。尤もこのお茶会は受付だけを担当するので、直接的な関わりはない。盛りだくさんのお茶会で、お呼びするお客様も多く、いろいろ手順が複雑になるようだが、今週末のお茶会の受付とそれほど異なるわけではないようなので一安心といったところ。

しかし忙しい。。。論文を仕上げないと。。。